摂食障害について診断・治療解説(概論)#摂食障害 #過食嘔吐 #神経性やせ症 #神経性過食症 #過食性障害 #早稲田メンタルクリニック #精神科医 #益田裕介 / Eating disorder

01:04 摂食障害とは 04:37 食べて吐くこと 06:15 入院 07:58 通院治療 08:40 カウンセリング/心理療法で行うこと 16:14 薬物治療 17:02 治療は年単位 今日は「摂食障害の診断・治療」についてざっくり語ります。 「摂食障害」は聞いたことのある人も多いと思います。 精神科の病気の中ではメジャーではないでしょうか。 太ることが怖くて食べられなくなってしまう、食べても吐いてしまう、という病気です。 精神科の病気の中でも割とメジャーですが、実際、摂食障害の患者さんはそれほど多くはありません。 うつ病や不安障害に比べるとはるかに少ない病気です。 ■摂食障害とは 摂食障害は大きく分けるとこちらの3つになります。 ・神経性やせ症(制限/過食・排出) ・神経性過食症 ・過食性障害 ・神経性やせ症 神経性やせ症はオーソドックスな摂食障害です。非常にやせています。 成長曲線から見て有意にやせている。 BMI(体重/身長の2乗)が17を切るくらいです。 BMIは22が理想とされますので、理想体重の75%以下になります。 太ることが怖い、食べ物に対する恐怖感、ボディイメージの歪み、痩せているのにそう思えない。 皆が食べた方が良いと言っているのに、それは間違いだと思い頑なに拒否する。 このようなものを「神経性やせ症」と言います。 また、神経性やせ症は2つに分けられます。 制限型:まったく食べない 過食・排出型:食べた後に吐く ・神経性過食症 「神経性やせ症」から徐々に良くなって「神経性過食症」になることもあれば、初めから「神経性過食症」であることもあります。 「やせ」がないパターンです。 過食嘔吐が多く、それが中心の生活になってしまっています。 どんな時間でも食べてしまう、仕事が終わったらコンビニで大量の食べ物を買わないと気が済まない、たくさん食べてトイレで吐かないと気が済まないというものです。 給料の大部分を食べ物に費やし、たくさん食べては吐くということを繰り返します。 ・過食性障害 「吐き」がなくなると「過食性障害」と言います。 すごくたくさん食べてしまい、食べるのをやめられません。やめられないことに強い自己嫌悪があります。 早く食べて、満腹になっても食べます。苦しいくらいに食べないと気が済みません。 また、自分がいっぱい食べることが恥ずかしいので、人と食べることができません。 そして食べ終わった後に、苦しくなってお腹を抱え、すごく後悔して罪悪感を感じます。 「神経性やせ症」→「神経性過食症」→「過食性障害」と順に良くなっていくこともあれば、神経性やせ症から良くなっていくこともありますが、大きく分けるとこの3つです。 割と混在していて、この3つを行き来することもあります。 ■食べて吐くこと 吐くので「吐きダコ」が手の甲にできてしまったり、歯が胃酸で溶けてしまうこともあります。 太るのが嫌で、お腹の中に少しでも残っているのも嫌なので、胃酸を出さないといけない。 また、ウッとえずくので、胃と食道のところに傷が入ってしまうこともあり、逆流性食道炎にもなりやすかったりもします。 よく大食いの人で実は摂食障害だったと公表する人もいます。 バレリーナ、マラソン選手など、やせていることで競技がうまくいく、体重制限を強いるスポーツをやる人たちが、「我慢する」と「食べる」を繰り返していると、食欲のコントロールができなくなり摂食障害になってしまうこともあります。 ■入院治療 摂食障害がひどくなると、入院適応になります。 なぜ入院が必要かというと、やせればやせるほど脳に栄養がいかなくなり、脳が正常な判断ができなくなってしまうためです。 「もう治療しなくても良いのではないか」 「やせていても大丈夫なのではないか」 などと思うのです。 やせていると変に元気だったりもするのでどんどん治療から遠ざかってしまい、そうすると骨はどんどんボロボロになり内臓はどんどん傷つくということになります。 そうなると入院になります。 あとは、食べられなくなってしまうのです。 胃も筋肉ですから、使っていないと食べられなくなってしまいますし、消化機能も落ちてしまうので、入院して栄養を入れないといけなくなることもあります。 ・リフィーディング症候群 また、「食べられますし、これから治療をがんばります」と言っても、やせすぎてしまうと「リフィーディング症候群」と言って急激に栄養を入れると体に栄養が溜まりすぎてしまいます。 肺に水が溜まってしまったり、不整脈が起きる、電解質が狂うなどいろいろあります。 ですから、入院してゆっくりとカロリーをアップしていかなければなりません。 リフィーディング症候群の恐れがある場合は入院が必要になります。 リフィーディング症候群の動画    • リフィーディング症候群。摂食障害の入院目安を解説します【精神科医が一般の方向けに病気...   ■通院治療 入院ではない治療の場合は、「カウンセリング」と「薬物治療」の2本柱で行います。 薬物治療だけで治療を行うのは難しく、基本的にカウンセリング的な治療も必要です。 カウンセリングは心理士さんがやるのか看護師さんがやるのか、あるいはドクターが行うのか、その施設のキャパシティや能力によって変わります。 カウンセリングに加えて薬物治療も行いますが、薬物治療はリスクもありますので個々の患者さんによります。 ■カウンセリング/心理療法で行うこと ・正しい栄養知識 カウンセリングや心理療法(サイコセラピー)では、どのような対話によって癒していくのかというと、まずは「正しい栄養知識」をつけることから始めます。 人間が生きていくためにはどれくらいのカロリーが必要なのか、バランスの良い食事とは何か、ということを身につけます。 摂食障害の人は病気ということもあり、変な知識を持っていたり誤解をしていたりすることもあります。 芸能人の人でも「わたし、これしか食べていません(サラダだけ)」などと公表していることもありますが、実際はそんなことはありません。 また、写真を共有するSNSでは写真を加工しています。 それが本当の姿だと勘違いしていることもあるので、そういったことを治していきます。 ・ボディイメージの歪み やせているのにまだ「太っている」と思っていたりします。 やせているのでこれ以上やせてはいけいない、標準体重は太っているわけではないといったことを話します。 ・「やせ」を手放す不安・後悔 もう少し治療が進むと、本人の「やせ」を手放す不安や後悔を語ります。 やせることで頭がいっぱいで、青春時代の何年かをそれだけに費やしてしまった。 友達関係よりもやせること、勉強よりもやせること、遊ぶこと・学ぶことよりやせることに集中してしまった。 努力の末に手に入れたものなので、手放すのが不安なのです。 苦労してやせているのです。 何も好き好んで食べ物を我慢しているわけではありません。 我慢している彼ら彼女らは食べ物に興味があるのです。 我慢すればするほど興味はある、だけどそれを根性で我慢しています。 その根性で手に入れた「やせ」を手放すのは相当不安です。 我々が考える「ちょっとくらい良いじゃない」は、彼らにとっては「ちょっと」ではなく、努力の成果なのです。 ボディビルをやっている人が少し腕を太くするのと同じ話です。 それを共有してあげなければなりません。 そして、「時間を失ってしまった」という後悔があります。 自分の人生の何年か、何分の1かをそれに費やしてしまったことの後悔を共有していく必要があります。 それは取り返しのつかないものもある部分ではあります。 取り返しはつきますし、良くなった後に「あんなこともありましたね」と言えるのですが、治療中はそこまで思えません。 失ってしまったことは事実ですから。 そういったことも共有していきます。 また、「やせ」を手放した後、やせることに集中していたので、人生のやりがいや目的があまり考えられていなかったり、年齢不相応だったりします。 ですからこういったことも一緒に考えたり、見つけるのを手伝ったりします。 ・きっかけ? そもそもなぜ彼女らはやせなければいけなかったのか、ということも考えなければなりません。 家族の問題、虐待があったのか、母子密着なのか、甘やかされていたのか、友人関係がうまくいかなかった、発達障害がベースにあるのか、知的な問題があったのか、過度な負けず嫌いで許せなかったのか、そういった「きっかけ」を見つけていって、生きづらさを取ってあげることが必要です。 虐待の問題があるならばトラウマの治療をしないといけませんし、母子密着があり母親から自立できない・寂しいという思いがあるならば、自立の手伝いをしなくてはいけません。 発達障害の問題があるならば、生活スキルの支援や発達障害の治療もしなければなりません。 負けず嫌いが強いのであれば、妥協することを一緒に覚えていく、白黒思考では生きていけないということを知っていきます。 概要欄続きはこちら(字数制限のため) https://wasedamental.com/youtubemovie... ---------- 摂食障害について解説します    • 摂食障害について解説します#摂食障害#拒食症#過食嘔吐#親子問題   リフィーディング症候群。摂食障害の入院目安を解説します    • リフィーディング症候群。摂食障害の入院目安を解説します【精神科医が一般の方向けに病気...   ---------- 『精神科医がこころの病気を解説するChとは?』  一般の方向けに、わかりやすく、精神科診療に関するアレコレを幅広く解説しています。動画における、精神分析や哲学用語の使用法はあくまで益田独自のものであり、一般的(専門的)な定義とは異っているところもあります。僕がもっとも説明しやすいとたまたま感じる言葉を選んだだけなので、あまり学術的にとらないでいただけると嬉しいです。                  早稲田メンタルクリニック院長 益田裕介 『自己紹介』 益田裕介 防衛医大卒。陸上自衛隊、防衛医大病院、薫風会山田病院などを経て、2018年都内で開業。専門は仕事のうつ、大人の発達障害。といいつつ、「なんでも診る」ちょっと変人よりの町医者です。 趣味は少年ジャンプとお笑い。キャンプやスキーに行きたいです。 2020年6月5日より断酒継続中。 【参考】 厚労省みんなのメンタルヘルス https://www.mhlw.go.jp/kokoro/ カプラン 臨床精神医学テキスト第3版 倫理規定について https://note.com/mentalyoutubers/n/nb... 【コメントについて】 ・コメントは承認制です ・コメントは益田が目を通していますが、手が回らず、質問にはお答えできません。ご理解よろしくお願いします。 ・(のちのち)自分や他人を傷つける可能性のあるものは承認されません ・他の人への返信も原則禁止です。共感的なもの、相手に役立つものは一部、許可しています。短い時間で判断しているので「どうしてこれがダメなの?」みたいなものもあると思いますが、それはこちらのミスであることも多いです。ご了承ください。 【取材対応。テレビや雑誌、Webメディアの人へ】 気軽にご相談して下さい。 [email protected] 方針についてはこちら    • テレビや雑誌、WEBメディアなどの取材対応について / media relations   【公認の切り抜き動画はこちら】    / @ch-rf2ss   【動画制作の裏側はこちらから】    / @wasedamasuda  

CBT-E: Treating Eating Disorders (from a Cognitive Behavioral Therapy Approach) Explained #Waseda...
▶︎

CBT-E: Treating Eating Disorders (from a Cognitive Behavioral Therapy Approach) Explained #Waseda...

Explaining eating disorders #Eating disorders #Anorexia #Bulimia #Parent-child issues
▶︎

Explaining eating disorders #Eating disorders #Anorexia #Bulimia #Parent-child issues

「HSP」の診断と治療【精神科医が解説】#HSP #繊細さん
▶︎

「HSP」の診断と治療【精神科医が解説】#HSP #繊細さん

【2024年最新】双極性障害を 完全に知る動画 【躁うつ病】
▶︎

【2024年最新】双極性障害を 完全に知る動画 【躁うつ病】

[Video Summary] Eating Disorders - Symptoms, Treatment, Case Studies
▶︎

[Video Summary] Eating Disorders - Symptoms, Treatment, Case Studies

【再生医療専門家が解説】ストレス過食がやめられない人へ!脳の疲労を取り、食べ過ぎを抑える方法と治し方のコツ
▶︎

【再生医療専門家が解説】ストレス過食がやめられない人へ!脳の疲労を取り、食べ過ぎを抑える方法と治し方のコツ

境界性パーソナリティ障害(BPD)の特徴と治療法【早稲田メンタルクリニック 切り抜き 精神科医 益田裕介】
▶︎

境界性パーソナリティ障害(BPD)の特徴と治療法【早稲田メンタルクリニック 切り抜き 精神科医 益田裕介】

[DANGEROUS TO IGNORE] What is Generalized Anxiety Disorder? A Psychiatrist Explains the Traits of...
▶︎

[DANGEROUS TO IGNORE] What is Generalized Anxiety Disorder? A Psychiatrist Explains the Traits of...

【ADHD/ASD】一瞬で分かる!?発達障害で体力がない人の5つの特徴【精神科医と公認心理師が語る】
▶︎

【ADHD/ASD】一瞬で分かる!?発達障害で体力がない人の5つの特徴【精神科医と公認心理師が語る】

うつ病の治療が行き詰まっている人へ。薬以外の手段で良くなる方法を解説します #精神療法 #治癒 #カウンセリング #転移 #解釈 #主観2.0 #早稲田メンタルクリニック #精神科医 #益田裕介
▶︎

うつ病の治療が行き詰まっている人へ。薬以外の手段で良くなる方法を解説します #精神療法 #治癒 #カウンセリング #転移 #解釈 #主観2.0 #早稲田メンタルクリニック #精神科医 #益田裕介

[Eating Disorder] How to Cure Binge Eating? A Specialist's Detailed Explanation of the Symptoms a...
▶︎

[Eating Disorder] How to Cure Binge Eating? A Specialist's Detailed Explanation of the Symptoms a...

「ベジファースト、私はやりません」東大名誉教授が静かに崩す「5つの食事神話」【糖質オフ・玄米・オリーブオイル】
▶︎

「ベジファースト、私はやりません」東大名誉教授が静かに崩す「5つの食事神話」【糖質オフ・玄米・オリーブオイル】

【摂食障害】極端な食事制限や過食の衝動…「神経性やせ症」の悪循環の危険性について専門医が解説【国立精神・神経医療研究センター】
▶︎

【摂食障害】極端な食事制限や過食の衝動…「神経性やせ症」の悪循環の危険性について専門医が解説【国立精神・神経医療研究センター】

[Eating Disorder] Excessive dieting isn't the only cause... A specialist explains the dangers of ...
▶︎

[Eating Disorder] Excessive dieting isn't the only cause... A specialist explains the dangers of ...

Eating Disorders [A disorder characterized by anorexia and binge eating: Symptoms, treatment (how...
▶︎

Eating Disorders [A disorder characterized by anorexia and binge eating: Symptoms, treatment (how...

[Eating Disorder] Eating is out of control... A specialist explains the dangers of bulimia nervosa
▶︎

[Eating Disorder] Eating is out of control... A specialist explains the dangers of bulimia nervosa

【精神科医】発達障害の薬はスゴかった!おすすめの薬・効果・副作用など…ADHDの悩み10選まとめ【総集編】 #早稲田メンタルクリニック #精神科医 #益田裕介
▶︎

【精神科医】発達障害の薬はスゴかった!おすすめの薬・効果・副作用など…ADHDの悩み10選まとめ【総集編】 #早稲田メンタルクリニック #精神科医 #益田裕介

摂食障害,拒食症,過食症の原因と治療法‐精神疾患入門⑥,ダイコミュ大学,公認心理師川島達史
▶︎

摂食障害,拒食症,過食症の原因と治療法‐精神疾患入門⑥,ダイコミュ大学,公認心理師川島達史

[Eating Disorder] What happens if you have anorexia nervosa? A specialist explains the dangers of...
▶︎

[Eating Disorder] What happens if you have anorexia nervosa? A specialist explains the dangers of...

Eating Disorder Case Study: I ​​lost weight and got compliments for the first time in my life! I ...
▶︎

Eating Disorder Case Study: I ​​lost weight and got compliments for the first time in my life! I ...