笑顔税のある国 Egao zei no Aru Kuni

[Intro] [clean guitar arpeggio] この国では、 口角に税金がかかるらしい。 【Verse 1】 朝のニュースで流れていた 「本日の愛想レート上昇中」 コンビニのレジ横には “自然な作り顔で割引します” 鏡の前で練習する 営業スマイルの子どもたち 歯を見せすぎると減税で 曖昧だと追徴課税 【Pre-Chorus】 「上手に笑えているね」 誰かがそう言った気がして また口角を上げる 【Chorus】 あげて あげて 口角だけをあげていて かくして かくして 本音はどこか置いてきて はりつけ はりつけ 涙は非課税ですか それでも それでも 生きるには必要でしょう 【Verse 2】 学校のテストより先に 愛想の評価がつけられる “自然度チェック”の時間には 心拍数まで提出する 「いい顔ですね」 そう言われるたびに 少しだけ息が苦しくなる でも褒められた方が安いから 今日も口を上げている 【Bridge】 [guitar and vocal only] ある日、子どもが聞いた 「ねえママ」 「泣いたら、借金増えるの?」 母は少しだけ黙って それでも口角を上げて答えた 「大丈夫よ」 「ちゃんと愛想していれば、 なんとかなるから」 【Final Chorus】 あげて あげて これは生きるための義務 ならべて ならべて 同じ顔で生きましょう はりつけ はりつけ 心はもう見せないで きれいな きれいな 作りものの空の下で 【Outro】 [clean guitar fades] 今日も街は明るいまま 誰も泣いていないまま ただひとつだけ 本当の感情は 免税扱いで どこにも届かない