[デルビル P.I.D.] シスターウナ - 'まだ、コンティニュー' [JA]

自動ドアの音 いつも通り 色あせた床を 靴が覚えてる カウンターの奥 眼鏡ごしの目が 「おかえり」と 今日も笑う 両替機の百円 手のひらで温めて あの頃と同じ 重さのまま ピカピカ 光る画面に 子供の私が まだ座ってる ボタンの擦れも そのままで 今日で終わりだなんて 知らずに クレーンの中の 色あせたクマ 何度もせがんで 取れなかったやつ 「これ、サービスな」って そっと機械を 開けてくれた指 ハイスコアの端に 残した三文字 まだ消えないで いてくれたんだ ガチャガチャ 響く音の中 誰かの歓声 混ざってく 「変わらないね」って 笑ったのは 私だけ 大人になってた 「実はな、田舎に 帰るんだ」 湯呑みを置いて そう言った 「大きくなったなあ」 その一言で 十歳に戻る シャッターの下りる 音がする ピカピカ 光ってた画面 一つずつ 暗くなってく 「またね」は 言えなかったけど ポケットの百円 握りしめてた 白い息 ひとつ吐いて 街の灯りに 紛れてく