Obsidian『生涯、いちどだけ』(Once in a Lifetime)

埃まみれの知識の森 帰りたかったはずの場所 君が差し出す不器用な手で 心の扉が少し開いた 「勉強なんて嫌いだ」って 拗ねて見せたら君は笑った 背伸びして読む古い言葉も 君とならば魔法になった からかうとすぐ赤くなる耳 こっそり見つめてたのは内緒だよ いつか君が旅立つ日も 遠い未来のおとぎ話 「きっとまた会える」って 指切りした空 一番星が滲んで見えたのは 気のせいだよね 「元気でいろよ」なんて らしくない言葉で 背中を押したその手が 少しだけ震えていた 遠い街の地図を広げて 夢を語るその瞳が あまりに真っ直ぐだから 「さみしい」なんて言えなかった 信じてた 約束も未来も全部 …君の顔も声も、少しずつ霞んでいくのに。 小指に絡んだ約束の痛みだけが、消えない。