三之助のとっておきの品川 伝統と革新の歩みを体感!ニコンミュージアム
今回は・・・あの大企業にお邪魔します。 三之助「今日もご覧いただきましてありがとうございます。噺家の柳家三之助でございます。私は今日はね、ニコンさんに来てるんですよ。去年の7月に新しくオープンした、大きいよね、このロゴも大きい。ちょっとニコンのカメラで撮ってみよう。入りきれないよ、ほら。皆さんは、このニコンと言えば、まずカメラを思い浮かべる方が多いんじゃないかと思いますが、それだけじゃないんです。こちらの会社は、創業時には日本工学工業という名前で始まったんです。光学という言葉ね、これは言ってしまえば、レンズですわな。カメラはもちろんレンズですけど、ほかにありますかねえ、望遠鏡もそうですよね、それから顕微鏡なんかも、つくっていらっしゃるということで、このニコンの歴史がよくわかる博物館ミュージアムがこちらに併設されているということなんでね、私そういうの大好きなの。皆さんをご案内いたします」 ニコンは創立1917年、大正6年。 翌年には、西大井に工場を新設しています。 大井町駅から続く通り「光学通りは」大勢のニコンの社員が通勤に利用したことから、当時の社名 日本光学工業に因んでその名がつけられたそうです。 ニコンは現在にいたるまで、100年以上に渡って西大井の地で産業の発展に貢献しています。 ニコンミュージアムは新社屋の完成とともにリニューアル。 館内にはおよそ1300点の製品が展示されています。 早速、中島良允館長にご案内いただきましょう。 三之助「私、初めて来たんですけど、このミュージアムのテーマは、どんなところにあるのですか?」 中島「館をつくった時のコンセプトとしては、ニコンの伝統と革新をプロダクトとエピソードで体感するミュージアム、というコンセプトでつくっています」 三之助「まだここからあまり見えないから、奥へご案内いただけますか」 中島「よろしくお願いします」 三之助「わあ~、カメラがいっぱい、て言おうと思ったんですけど、ここはどうも違うみたいですねえ。私の知らないニコンがある場所でしょうか」 中島「そうですね。こちらのインダストリーゾーンと呼んでおりまして、いわゆるBtoB製品って言うんですけれども、企業向けや研究機関のお客様向けに納品している製品を展示しているエリアになります」 三之助「なるほど。私たちがあまり買ったりはしないってことですな」 中島「おっしゃる通りですね。このゾーンの中心に設置してあるのが、「合成石英ガラスインゴットというものです」 三之助「なんか弾みたいなね、ドーンとね」 中島「我々は光学ガラスをつくっておりますので、こういった光学ガラスがいろいろな製品に展開されている、という意味で、インダストリーゾーンの中心にインゴットを設置させていただいています」 三之助「なるほど。これ人工的につくったガラスの塊ってことですね」 中島「おっしゃる通りです。長細いんですけれども、これを輪切りにしまして、最後は研磨して、普通のレンズのような形にしていくというわけです」 三之助「レンズをこの塊から自分たちでつくるっていうことの、なんか意味合いっていうか」 中島「そうですね。そういう意味で言うと我々の会社の創立そのものがあるかなと思います。1917年に創業しておりますけれども、当時は輸入に頼っていた工学ガラスを自分たちでつくるんだ、国産化するんだ、という目的でつくられた会社でございますし、またこういったインゴットなどは「半導体露光装置」、そういう精度の高いものを求められる、そういう製品用につくられていますので、そこはやはり技術の根幹にあたりますので、私たち独自でつくるということになります」 三之助「なるほど。じゃあニコンの歴史の積み重ねが、この塊って言ってもいいですね」 中島「そうですね」 三之助「なんか大事そうに飾ってありますね」 中島「はい、こちらはガラスケースに入っている、 顕微鏡ですけれども」 三之助「変哲もないと言ったら、もう当たり前の形の顕微鏡」 中島「ジョイコ顕微鏡と言います。ジョイコ顕微鏡はジャパン・オプティカル・インダストリー・カンパニーの略語になります」 三之助「ということは、元のルーツのあの日本光学工業の略語か」 中島「おっしゃる通りです」 三之助「古いんでしょ、これ」 中島「1925年の発売になります」 三之助「100年前だ」 中島「ちょうど100年前になります」 三之助「100年前からこの形だったってのも、すごいなと思いますけどね」 中島「そうですね、100年の間にすごく顕微鏡も進歩しておりまして、大きさもそうなんですけど、見ているものも変わっておりまして。顕微鏡と言うとだいたい細胞を見たりだとか微生物っていうところはすぐ思いつくと思うんですけども、それ以外にも、例えば電子基板であったり、鉱石であったりだとか、いろいろなものを見る、そういうのが顕微鏡としてはありますね」 中島「続いては、コンシューマーゾーンにご案内させていただきます」 三之助「なんか見えてきましたね。これはすごいねぇ。これはニコンのカメラが古い順に並んでいるってことでいいですか?」 中島「おっしゃる通りです。1948年発売の「ニコンⅠ型」以来、時系列でニコンのカメラを展示させていただいております」 三之助「こうやって歩いて見ているだけでも、日本の、カメラだけしかないんですけど産業史っていうのかな、デザインの変遷とか、見るともうプラスチックが使われていたり、この辺からオートフォーカスになってきたのかとか、そういうのが分かって、すごく面白いですね・・・あ、出ました。ニコンといえば「Fシリーズ」。私が生まれる前のカメラだと思うんですよ」 中島「1959年の発売になります」 三之助「ニコンさんのカメラって、1台を長く使う人多いから、ゆっくりと確実に進化していくっていうイメージがありますよね」 中島「そうですね。「ニコンF」は1959年発売から、およそ13年に渡ってフラッグシップ機でしたし、「F3」に至っては1980年に発売してから20年以上ずっと生産し続けていました」 三之助「そういうクラフトマンシップみたいな、そんな感じがイメージとしてもありますよね」 中島「ありがとうございます」 三之助「こっちもありますね」 中島「こちら「タッチ&トライ」のコーナーでして、実際に手に取っていただけます」 三之助「うれしいね、これは・・・そのままシャッターが切れるのかな。あ、切れる。すごい音。これ効果音みたいな、今となっては、効果音として使うようなシャッター音だね。今のカメラあまりこういう大きい音しないものね」 中島「そうですね、すごく静かですよね」 三之助「気持ちいい!」 中島「ありがとうございます」 三之助「これが、ニコンFだ。いわゆる一眼レフのルーツってことですか。こういうフイルムカメラの良さってのもありますよね」 中島「そうですね。たぶん1枚1枚大切に思いを込めて撮影するんじゃないかなって思います」 中島「今回のこのミュージアムのコンセプトは、伝統と革新。これを考えてみると、より良いものをつくる、より信頼性の高いものをつくる、より堅牢性のあるものをつくる、そういうニコンは伝統があると思います。それは創業以来ずっと培ってきたもので、脈々と今も受け継がれているものだと思うんですけれども、実はそういう、一見どちらかというと保守的に見える、その伝統が世の中を変えるような革新を生み出してきた。例えばカメラで言えば「ニコンF」「半導体露光装置」。いろいろな革新的な、イノベイティブな製品というのは、そういうニコンの伝統から生まれたものなのかなと思っています」 三之助「なるほどね。そういうものがこれからこの場所から生まれていく、っていうことになりますかね。なんかうれしいね、うち近所だからね。近所からそういうものができてくるっていうのはね、うれしいな。楽しみにしています」 中島「ぜひ」 オリジナルグッズが人気の販売コーナーもあるニコンミュージアム。 ぜひ一度、足をお運びください。 三之助「いかがでしたでしょうか。ニコンミュージアム、入場無料でございます。そればっかりじゃありませんよ、私が今ここにいるのは、アトリウムっていう場所なんですが、ここも皆さんお入りになれます。今日ご案内したところは、全部入れます。後ろにコンビニがあったり、それから飲食できるスペースがあって、ニコンは区民の皆さんも大歓迎だそうでございますよ。遊びに来てはいかがでしょうかね。品川にまた面白い場所が1つ増えました。さて次回のとっておきの品川、どうぞお楽しみに」

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