透明な糸

ニュースの灯りが 部屋の壁を青くした 正しいことばかりが 少し怖く見えた夜 コンビニの袋を ぶら下げた帰り道 誰かの笑い声だけ 信号の向こうで揺れてた 増えていく通知に 返せないままの僕ら 近いようで遠い場所に 名前をなくして立っている 透明な糸が 夜の中で光ってる 見えないふりをしても 指先には残ってる ひとりじゃないよなんて 簡単には言えないけど 君の声が少しだけ 暗い窓を開けていく 駅前のビルには 眠れない顔が映る 誰も急いでないのに 足音だけが速かった 既読のまま止まった 短い言葉の続き 送れなかった本音が ポケットの底で光ってた [Pre-Chorus] わかり合うことより わかろうとする沈黙が 今夜はなぜか あたたかく思えた 透明な糸が 街の隅で震えてる 切れそうで切れないまま 僕らをつないでいる 大丈夫だよなんて 綺麗には言えないけど 君の声があるだけで この夜は少し進む 画面の向こうで 誰かが息をしてる それだけのことを 忘れそうになる日がある 明るすぎる世界で 影を隠しながら それでも僕らは 誰かの名前を探してる 透明な糸が 夜の中で光ってる 見えないふりをしても 指先には残ってる ひとりじゃないよなんて 簡単には言えないけど 君の声が少しだけ 暗い窓を開けていく 透明な糸が 朝の前で揺れている ほどけそうな今日をまた 結び直して歩いていく