明日の天気はアップルパイ

明日の天気はアップルパイ[歌詞] 朝の掲示板 目に入った文字 「明日の天気はアップルパイ」 立ち止まったのは わたしだけ みんなはすぐに 通りすぎていく 変かな と思ったのに 考えるのをやめた 「いい日になるよ」 後ろの声 「アップルパイの日は、大体そう」 それだけで なんだか少し 信じられた 明日の天気はアップルパイ 甘いにおいが 胸に降る 明日の天気はアップルパイ どこかの誰かが 付けた名前 明日の天気はアップルパイ それでいいみたいだ 翌朝 目が覚めたら 部屋の空気がやわらかい キッチンには何もないのに ほんとうに香っていた 外へ出ると 空気ごと同じにおい 他はいつも通りなのに 今日は少しだけ 許されているみたい 授業中も ぼんやり漂う香り 集中できないのに なぜだか落ち着いた 「ね、するでしょ」 隣の声 「うん」とだけ うなずいた うまく言えないものに 名前を付ける 明日の天気はアップルパイ 甘いにおいが 胸に降る 明日の天気はアップルパイ 名前をつければ 素敵になる 明日の天気はアップルパイ それでいいみたいだ 夕方の門で 風が通り抜けた においは少しずつ 薄れていく お菓子な天気 ほんのひととき あと少しだけ 足りない気がした 明日の天気はアップルパイ 消えても 残る あたたかさ 明日の天気はアップルパイ 名前があるだけで 素敵になる 明日の天気はアップルパイ それでいい それでいい 明日の天気はアップルパイ 胸の奥に あなただけの空