斜走隆線とは〜役割と形態について〜
斜走隆線(Oblique ridge)は、上顎の第臼歯の咬合面に存在する頬側遠心から舌側近心に斜めにまたがる大きな隆線です。この歯は乳歯列から永久歯列に成長する時、最初に萠出する大切な歯で下顎の第1臼歯と噛み合い歯列の要になる6才臼歯と言われる歯です。 上顎の咬合面の中心窩に下顎の遠心頬側咬頭がしっかりと噛み合うことで、中心咬合位を作ります。 そしてこの斜走隆線があることにより下顎を後方向に押し込まないようストッパーの役割をしています。さらにこの斜走隆線は機能的にも大きな意味を持っています。 下顎運動は回転と滑走があることをいつもお伝えしていますが、作業側は回転し平衡則は滑走します。 すなわち、作業側は頬側に回転し、平衡則は斜めに舌側に向かいます。 斜走隆線がこの運動を誘導するのです。 このような理由で斜走隆線は大変大切な隆線ですが、この部をインレーを形成する際、予防拡大と称し削除し、形態を無意識に変えてしまうことは大変問題です。 たとえインレーといえども咬合器につけて精密に作って頂きたいと思います。 ・・・・・・・・・・・ 🌸IPSG包括歯科医療研究会について 「医療には最善の方法が実行されるべきである」という元日本歯科大学教授稲葉繁先生の信念のもと、海外で直接、著名な先生から指導を受けた確かな技術を日本の歯科医師に正しく広めるために活動しております。 ”咬合”、“顎関節症”、“テレスコープシステム”、“総義歯”、“摂食嚥下”を5本の柱として、診療姿勢から始まり、全顎治療まで、基礎から応用まで学ぶことができます。 ⭕️IPSG包括歯科医療研究会研究会 ウェブサイト:http://www.ipsg.ne.jp ⭕️稲葉繁先生の咬合論を全て学ぶことができる『咬合認定医コース』 第7期 受講生募集中:https://ipsg.ne.jp/occlusion-course/ ⭕️LINE公式アカウント(週に1度、稲葉繁のQ&Aをお届けいたします。) https://lin.ee/o3Mknb2 ⭕️IPSG会員入会のお誘い https://ipsg.ne.jp/introduction/ ⭕️お問い合わせ [email protected] ・・・・・・・・・・・

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