【東方MMD】紅美鈴でダーリン

作:慄 モデル 紅美鈴/アールビット様 https://bowlroll.net/file/242486 ステージ 夏が去った庭/溯北P様 https://seiga.nicovideo.jp/seiga/im80... モーション ダーリン/ツノ様 https://www.nicovideo.jp/watch/sm4425... カメラ/水瀬ミナ様 https://www.nicovideo.jp/watch/sm4428... 使用曲 ダーリン/須田景凪様    • 須田景凪 - ダーリン(Music Video)           【迷失者:Guiltshifter】  学校でアンケートが配られました。  先生はいつものように生真面目を張り付けたような表情で「様子見」を配りました。  なんのアンケートか?それはいじめに関するアンケート。現状の把握?匿名性?救済?それには綺麗な心優しい意味が込められているのだろう。  ほっとする声、教室には「仲良しこよし」で満席。笑顔があふれる教室に被害はない。笑いの合図で心が殴られる。  「やめて…」  「助けて」  「お願い…」  よく聞くようなか細い声。  多勢に無勢、頼れる仲間がいないからこそ大人の教師に手を伸ばす。その手も綺麗な言葉で払い落とされる。「助けて」ってベルはずっと鳴ってる。鳴り続けてる。そしてそれが次第に薄れて誰の耳にも届かなくなる。人、時代、技術が変わってもその形は変わらない。今までの事件の内容をいじめの内容を見てもそんな気がする。  そう机に向かいながらスマホをいじりながら中二病のごとく心の中でつぶやく俺。  どうしてこんな中二病な思考を爆発させているかというと隣の教室で女子部員の耳に残る不快な会話が聞こえてくるからだ。  高校、放課後は部活がある奴は部室へ、帰宅部は電光石火で帰宅、俺みたいな変わり者は教室やら図書室で時間をつぶして家に帰る。  俺が残り始めたのは半年前の雨の日、テスト勉強で残ってたら隣の教室笑い声か聞こえた。女子の会話だけど興味があった俺はついつい覗いてしまった。1人の気の弱そうな女子を6人ほどが囲って笑ってる。ほかにも部員はいたけど助けようとするやつは0だった。傍観者ってやつだな。  イベント限定のアイドルグッツを持っていて、それを取られてる。俺も特に声はかけなかった。俺も傍観者の1人だった。胸糞悪いと思いながら頭の中では助けながらも現実では行動できない間抜けだった。今思えば、傍観者や教師たちの沈黙が加害者の応援歌になっているんだろうな。  「なぁ…お前さ、いじめられてて苦しくないの?」  「え?」  掃除のため廊下の水道で雑巾を絞ってるとそのいじめられている人物が同じように雑巾を絞りに来た。周りにはいじめを行っている奴らは見えなかったから声をかけてみた。そしたら驚かれた。当然だ。今同じ学年だと知った。別のクラスで会話もしたこともない。そんで異性に急に声をかけられるんだ。困惑した表情を浮かべてる。  だが俺は卑屈ね根暗の折れる精神なんぞ持ち合わせていない変わり者だ。  「いつも数人に囲まれていじめられてるだろ。たまに見る」  はっとした表情を浮かべた後に苦笑いを浮かべた。  「いじられてるだけだよ」  「物も取られて…たまにけられて…やってもいないことを押し付けられて…いじめだろ」  「そういうの気持ち悪いよ」  あら?グサッと冷たい言葉で心を刺してきたな。まぁアニメや漫画みたいに相談会に発展!なんって現実では基本ないからな。俺の方を一切見ずに雑巾を絞って足早に教室に消えてった。  それからしばらくして、休み時間に先生の荷物持ちを頼まれた帰り、その女子が顧問?らしき人物にいじめの件を相談してた。盗み聞き開始。どうも…盗まれたとか警察沙汰になりそうな内容だけは伏せて話してる。後々、報復にあうのが怖いんだろうな。その恐怖は報復にあった奴にしか分からん。  ネット記事あさった感じ、大人になってもご老体になってもいじめはあり続けるみたいだからな。大人になったらいじめながなくなる?より陰湿になって皆が隠してくれるからそう見えるだけだろうに…っと陰キャは考えました。  少しの間いじめはなくなって、次第に再開、さらにしばらくして回帰となりました。  そして初めに述べたアンケートに繋がる。さて誰が声を上げて?誰が答えてくれる?誰が?  解決?違う違う違う…被害者を見つけて口を縫う糸を探しているだけに過ぎない。  「みんなで仲良くしましょう」  「将来の事を考えて」 「もう少しの辛抱だから」  どうも実体験で言われたセリフでございます。俺には立派なソース剣があるから心の中で振り回すぞ。  教師と傍観者の「止めない」「見ない」「言わない」の連係プレイの質だけは時代がいくら経とうとも変わらない裏拍手でほめたたえていやる。俺も傍観者でした…。  そんなある日…屋上に出る扉の前で目が合った。  俺はボッチ飯を堪能中、その女子は片手に石?を持ってた。向こうは驚いて少し仰け反っていた。  「今から自殺でもすんの?」  なんとなく思った言葉を口にした。  図星だったかな?驚いてる。  ボッチ飯ゾーンに石を持ってくるとしたら窓ガラスを割る以外はないからな。もしくは俺を撲殺しに?それはないか。  「アナタには関係ないでしょ」  「ある。ここは俺のボッチ飯ゾーンだ。そこを汚す行為は許さぬ!」  「はぁ?」  蔑みの目というのは絶対にしなそうな奴から受けると結構ダメージを喰らうのだ。  「自殺は否定しないのな」  「うるさい…もういいの…」  覚悟ガンギマリですか。こわ~いね~  俺の前を素通りして石を持った手を振り上げた。ところを俺が石を没収したのだった。  「ちょっとなにすんのよ!」  今にも泣きそうな表情、震え切った声で振り返った。覚悟は恐怖心を消すものじゃないからな…限界なのか。ポケットからスマホを取り出してある映像を無言で見せつける。それはこいつが今までいじめられていた映像だ。  「お前…覚悟できてんならもう少し待ってくんない?自殺すんの」  「え?…」  「明日になれば分かるよ。それからにしてくんない?俺ここで待ってるからさ」  女子は帰らせた。  次の日!学校は、主に教師連中が大慌て状態になっていた。  理由は簡単!いじめの映像を学校名、本人の名前付きでXに投稿したからです。予定調和はつまらないというけれど、実際に目の前で起こると爆笑が止まらなくなる。心の中でだけど。  仕方ないよね…いじめられた奴は学校で一番信頼できる人物達に相談して…その大人たちは声が届かないように耳栓をして解決を拒んだんだからさ。そのグループ、教師生徒という学校という組織で声を意志を潰されるのなら、それに属さない複数の一般市民の声に委ねるしかないよね。  教師による立場未来への脅し、加害者による多勢に無勢攻撃、傍観者の3つの連係プレイ、被害者は被害者家族は常に孤独だからね。  実名を挙げられた奴らは流石に顔面蒼白になってる。  相談を受けいた教師連中も平然を装ってるけど焦りが消せてない。  電話が応援歌のごとく鳴り響いてる。  数日たって記者会見が始めった。  加害者必殺奥義「被害者面」  加害者両親必殺奥義「うちの子の未来は!?」  教師必殺奥義「生徒間の問題」  臆病者の陰キャが盗撮した映像をネットに流す。それだけで陰鬱とした学校の闇は晴れ、傍観者と決めていた奴らは、世論の風が変わって見捨てていた手をくるりっと!正義を語りだす手のひら返しが始まる。ふざけやがって  時差で教師の相談されている映像も流す。  今の時代、名前も不名誉も全部黒塗りにして逃げることはできない。ネットでは消せば消すほど増えるといった不思議なことが起こる。  「無関係」をやめた瞬間に加害の連鎖は断ち切れるのに…加害者を守ろうとする考え、ルール、言葉、行動をし続ける限り永遠に情報は漏洩されまくるだろうな。             「……ごめん」  あの女子にかける言葉は正直…見つからなかった。  覚悟が決まった奴には昨日今日出会った奴の言葉なんざ届かない。  俺がモザイクも何もかけずに垂れ流そうと思ったきっかけは、女子に伝えたその日の夕方に起こった電車の遅延。理由は人身事故…痛み感じてなければいいけど。  本当はモザイクありきで名前も伏せるつもりだったけど…もっと早く行動しとけば…か…  さて俺が属す高校の組織はどんな軽い罪を下すのやら  少なくても日本全体が無意識に加害者をかばうような思考をしてる時点で希望もきの字も見えないな。 一度の過ちで全てを失わせるのは酷 進学・就職に傷がつく 事を荒立てるな内々で処理しよう  被害者が何も言わなければそれで済ませるくせにな  俺は密かにこういうやつらの事をこう呼んでる  【Guiltshifter___ギルトシフター_罪を被害者に移し替える者】