立川談志 「世相講談」- その110 - 家元「大失業時代」を語る

立川談志家元が、かつてネットの片隅で吠えていた「世相講談 (せそうこうだん)」。 400話近くに及ぶこの膨大な記録は、現在どこを探しても見当たらない「失われた時」そのものです。 2000年代はじめに配信されていた、YouTube以前の古い規格ですので、画質や音質は見るに堪えない部分もございます。 しかし、デジタルデータですら人の記憶と同じく、共有されなければ死んでしまいます。 この大名人の記録が、永遠の闇に葬られてしまうのです。 ノイズの向こうから響く家元の声は、今の時代にこそ鮮烈に突き刺さると確信しています。 コンプライアンスという言葉が幅を利かせる窮屈な今の世の中に、家元の放談を投げ込んだら一体何が起きるのか。 一種の社会実験として、あるいは一人の談志信者としての最後の務めとして、ここに公開いたします。 談志師匠の遺灰は海へ還りました。私はこの記録を、デジタルの海へ還します。 あとは野となれ山となれ。 画面の向こうの家元と、皆様との再会を祝して。