坂本 龍一 / 黄土高原 / ちょっと違うVer.

黄土高原 坂本の作品では数少ない、オーソドックスなコード進行を持つ楽曲のひとつ。 テクノの呪縛がとけて、いわゆるフュージョン的なテイストが全面に出ている。 なお、曲名の「黄土高原」は「こうどこうげん」とも「おうどこうげん」とも発音できるが坂本自身は前者を使用している。 エレクトリックピアノの演奏は、手で演奏したものを一度NEC PC-9801対応のカモンミュージック社製の 音楽制作ソフト“レコンポーザ”に取り込んで細かくエディットされ、人間とコンピュータの中間の独特なグルーヴを狙っている。 16分音符と32分音符の組み合わせによる細かなシーケンスフレーズが曲を通して流れ続けているが、 このシーケンスフレーズは、RolandのMC-4とヤマハのDX7で作られている。 MC-4は4ヴォイスを全て使って打ち込みがされており、打ち込んだのは坂本本人である。 加えて背景に流れているフィルターが変化するシンセのパッドはProphet-5で、MC-4のCV-2にフィルターの変化情報を入力し、 フィルター情報はProphet-5に直接繋いで鳴らしている。 パッヘルベルのカノンをモチーフとしたコーラスは、吉田 美奈子による多重録音による。 レコーディング中にたまたま遊びに来た飯島 真理が気に入り、歌詞をつけて12インチシングル 「遥かな微笑み 〜黄土高原〜」(1986年)としてカバーしている。 #坂本龍一 #Prophet5 #DX7