豊臣秀吉「黄金の茶室」復元 金箔1万6500枚使用 名護屋城博物館【佐賀県唐津市】 (22/03/02 18:50)
豊臣秀吉が安土桃山時代に制作を命じた黄金の茶室。記録では、茶室は移動ができる組み立て式で、朝鮮出兵の際には今の唐津市鎮西町にある名護屋城に運ばれ、4回使用されたとされています。 その黄金の茶室を復元しようというプロジェクトが進んでいます。制作は福岡県直方市の工房で行われました。これは茶室の「天井板」です。文化財の修復などを手がける「はせがわ美術工芸」の職人が11cm四方の金箔を1枚1枚貼っていきます。 はせがわ美術工芸・中山智恵さん:「(金箔は)真四角に押さないといけないんですよね。それでぐしゃっとなったら貼り替える、そこが一番大変で。貼る間はたまに息をすることも忘れるような感じで作業をしています」 金箔を2重に貼る「2度押し」で、強度を上げます。金箔は接着液を使って木地に貼り付けます。接着液を木地に塗る際も高度な技術が求められます。 はせがわ美術工芸・野添晃太郎さん:「同じ液の濃さ、残し具合にしないとつやも変わってきますし、残しすぎず取りすぎずということを意識しながら作業はしています。伝わってくる時のその重さで、(接着液が)一杯残っとるなとか」 制作期間は去年8月中旬から約半年に及びました。 そして、2月28日。唐津市の名護屋城博物館に搬入されました。部品は湿気を防ぐため、密閉された木箱で運ばれました。部品の数は75。搬入作業だけで1時間以上かかりました。 リポート:「搬入作業が終わりました。これまで博物館の休憩スペースだったこちらのブースで組み立てが行われます」 豊臣秀吉が大名や茶人を招いた黄金の茶室が蘇りました。広さは3畳、壁、障子、ふすま、茶器、その全てに金箔が使用されています。枚数は合わ1万6500枚に上りました。幻想的な空間を演出するため、今後は更に照明の調整が行われます。 はせがわ美術工芸中川洋昌取締役:「本当に素晴らしいなという風に見えてですね。本当に良かったなと・思っております」 名護屋城博物館学芸員・安永浩さん:「名護屋城ともゆかりの深いこのお茶室を実際ご覧いただいて(豊臣秀吉が)当時のこの名護屋の地で展開したお茶湯の文化に思いを馳せていただきたいなと思います」 黄金の茶室の公開は3月27日から。公開後には、茶道体験などの催しで茶室の中に入ることができるということです。

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