[SUNO MUSIC] アベルとカイン

上から名前を呼ぶな 値札みたいに人を見るな 笑って肩を叩きながら 逃げ道だけを塞ぐな 正しい顔で並べた言葉 その裏側が透けている 弱い方から奪うくせに 優しさなんて名乗るな アベルとカインの 話を借りるなら 選ばれた者だけが 清いわけじゃない 見下すな 踏みつけるな 俺は飾りじゃない 黙って耐えた夜にも 消えない声がある 裁くなら まず見ろよ ここにいる人間を 傷つけられた痛みまで なかったことにするな 都合のいい正義ばかり 机の上で育っていく 誰かの涙を資料にして 拍手の中で片づける 小さな声を笑うたびに お前の椅子は高くなる だけどその高さの下で 折れた背中を忘れるな アベルとカインの 名前を出すのなら 罪はひとりだけに 背負わせるものじゃない 見下すな 踏みつけるな 俺は石じゃない 投げられたその言葉にも 血が滲んでいる 許すとか 許さないとか そんな綺麗事じゃない 奪ったものの重さから 目をそらして笑うな 誰かを低く置かなければ 立てない場所なら壊せ 誰かを悪にしなければ 光れないなら黙れ 祈りの形をした刃 祝福のふりをした差別 その全部を見ている 俺の目は伏せない 見下すな 踏みつけるな 俺は飾りじゃない 黙って耐えた夜にも 消えない声がある 裁くなら まず見ろよ ここにいる人間を 傷つけられた痛みまで なかったことにするな アベルもカインも 血の通った名だった 選ばれた者の影で 消された声がある 見下すな 踏みつけるな 俺は俺を捨てない 不当に閉ざされた道を この足で開けていく