【完全朗読】「【完結】転生した悪役令息は、お望み通り近付きません」——悪役令息の逆転人生、最高スキルで掴む静かな幸せ #BL #悪役転生 #執着 #溺愛 【上篇】

「お前など、愛す価値もない」 冷たく言い放たれた言葉に、頭が真っ白になった。父も母も兄も従兄弟も皆、ディディアを馬鹿にする。婚約者のレイヴンだけは、違うと思ったのに。「そんな……僕は、」 「ラシェルをいじめ抜いておきながら、またそれか。婚約者であるという事だけで、そのような振る舞いが許されると?」 ラシェルはレイヴンの胸元に抱かれて泣いている。そこはディディアの特等席予定地であり、決して従兄弟のものではない。引き剥がすべく口を開きかける前に、レイヴンは苛立ちを隠さない顔で冷たく言い放った。「もう限界だ。お前とは婚約を破棄する!」 「……っ!」 取り縋ろうとした腕は、振り払われた。どうして。再びの絶望によろめいた先は、不幸にも階段だった。しまったと思う間もなく、体が放り出される。伸ばした指先は、誰も捕まえてくれない。驚愕に目を見開いたレイヴンは、それでも決して震える小柄な身体を離さなかったのだ。ディディア・ファントム侯爵令息の人生の最盛期は、たった五歳の頃であった。持って生まれた美貌に、莫大な魔力量。将来は国を背負う魔術士になるだろうと期待され、幼い頃から魔力量をさらに伸ばす訓練を課されていた。しかし、ディディアにはスキルが無いと判明して事態は一変する。スキルが無ければ、魔術を行使出来る訳もなく。両親は『世紀の大失敗作』を見るような目をし、兄には存在ごと見下され、自室は侯爵家の隅へ追いやられた。夕食だけは一緒の食堂だったが、それもちくちくと嫌味を聞かせるためだけだった。せめてもと学業に力を入れたが、『スキル無しは必死だな』とさらに嘲笑される始末。しかし、魔力量と美貌は子供に遺伝する。男同士でも子は成せるため、ディディアには魔術士を多数排出する名門ーーーー公爵家出身であるレイヴン・オランジュ公爵令息が婚約者として当てがわれた。家族に無関心を貫かれているディディアは、必死にアピールした。太陽のような金髪とアクアマリンの瞳を持つ、端正な容姿のレイヴンは、初めは優しく微笑みかけてくれていた。大切にしてくれる。そう思った。大好きアピールは朝昼晩欠かさない。彼の生活を逐一見守り、全てを知れば、彼の好みや思想が分かるはずだった。そのため、彼がどこへ行くにもついて行く。うざがったレイヴンに断られても、先回りして見守る。そんな風にしているうちに、従兄弟のラシェルが侯爵家へとやってきた。ラシェルは親戚の子爵令息。両親が散財したせいで学費ですら底をつきかけ、ファントム侯爵家に直談判しにきたのだ。『せめて学園卒業までは』 【チャプター】 00:00:36 幕開け:悪役令息ディディアに転生した主人公。婚約者レイヴンに「愛す価値もない」と言われ、階段から落ちて前世の記憶が蘇る—— 00:26:44 波乱の始まり:家族に見切りをつけ学園寮へ移ったディディアは、最高位スキル【清泉の守人】を駆使して静かな生活を始めるが、レイヴンの執着が再燃する 00:52:48 衝撃の展開:王太子アレクサンダーがディディアの秘密に気付き始める。一方レイヴンは暴力事件を起こし、ディディアの心はさらに離れていく 01:42:42 運命の分かれ道:侯爵家は後悔し、ラシェルの運命も変わり始める。ディディアは新たな生活の中でアレクサンダーとの距離を縮めていく 02:57:01 感動の結末:レイヴンは没落し、アントワーヌ姫の騒動を経て、ディディアとアレクサンダーの絆は深まる。幸せな結末へ—— === タグ === BL, ボーイズラブ, BL漫画, BL朗読, BLボイス, 腐女子, ノベルパーク, BL小説, BL読み聞かせ, AI漫画, 悪役転生, 婚約破棄, 執着, 溺愛, 王太子, ざまぁ, スキル, 異世界, ファンタジー