復讐の先に待つ、涙と情愛の結末。 山本周五郎「朝顔草紙」|作業用・睡眠用|ナレーター七味春五郎
三代相恩に報いるため、青年は故郷に戻ってきた。 「父が果たせなかった『武士の本分』。藩の夜明けを信じ、一振りの槍が闇を切り裂く。」 ちょっとマイクの調子が悪かったです。すいません。 📚あらすじ 十五年前、浜田藩を退身した父・安倍信右衛門は、藩政を私物化する奸臣・神尾采女を討つよう、息子の信太郎に命じる。 故郷・浜田へ向かった信太郎には、もう一つの目的があった。幼い頃に許嫁と定められた建部監物の娘・文絵を迎えることである。 だが、浜田に着いた信太郎を待っていたのは、文絵の死という衝撃の知らせだった。 悲しみの中で響く琴の音、朝顔の曲。そして、盲目の娘・小雪との出会い。 一方、浜田藩では神尾采女の悪政が頂点に達し、ついには諫言した奉行までもが闇討ちにされる。 信太郎は父の無念、亡き許嫁への想い、そして一藩を救うため、たった一人で采女暗殺へ向かう。 討つべき悪、守るべき愛。 そして最後に明かされる、文絵をめぐる哀しくも美しい真実とは――。 ◆再生リスト 山本周五郎 人情小説 • 山本周五郎 人情小説 銭形平次捕物控 • 銭形平次捕物控 野村胡堂の傑作! 全383編 銭形平次捕物控 親子編 • Playlist 恋のもつれ編 • 銭形平次捕物控 恋のもつれ編 冒険編 • Playlist 長編銭形平次 • 長編 | 銭形平次捕物控 | 野村胡堂著 ナレーター七味春五郎 八五郎売り出す • 平次と八五郎出会いの物語 〜八五郎売り出す 七之助捕物帳 • 朗読 七之助捕物帳 納言恭平の傑作 池田大助捕物帳 • 池田大助捕物帳 野村胡堂 📚登場人物一覧 安倍信太郎 本作の主人公。安倍信右衛門の一子。 父の命を受け、浜田藩の奸臣・神尾采女を討つため故郷へ向かう。幼い頃に約束された許嫁・文絵への想いを胸に秘めている。剣だけでなく機略にも優れた若武者。 安倍信右衛門 信太郎の父。かつて浜田藩に仕え、物頭格五百石だった武士。 神尾采女の奸悪を見抜き、主君へ諫言したが退身に追い込まれた。十五年後、采女の悪政を知り、息子に討伐を命じる。 神尾采女 浜田藩の奸臣。もとは足軽の身から小姓に取り立てられ、主君の寵愛を背景に出世。 やがて国老となり、藩政の実権を握る。鳥刺し組を使った嫌がらせや、反対派の粛清など、非道な政治を行う。 建部監物 浜田藩の国家老。信右衛門とは旧友。 娘・文絵と信太郎の婚約をかつて約束した人物。神尾采女の悪政を憂い、自ら采女を討つ覚悟を固めている。 文絵 建部監物の娘。信太郎の許嫁。 長く信太郎を待ち続けていたが、盲目となったことで、父は彼女を「小雪」と偽って信太郎に引き合わせる。朝顔の曲を弾き、信太郎への想いを胸に秘めている。 小雪 当初、文絵の従妹として紹介される盲目の娘。 実はその正体は文絵本人。亡くなったとされた「文絵」は偽りで、本当に亡くなっていたのは小雪だった。 乳母・かね 文絵に仕える老女。 信太郎が文絵の位牌を生涯の妻として守ると語ったことで、ついに真実を打ち明ける。物語終盤の重要な告白役。 柴野靱負 浜田藩の奉行。 神尾采女の悪政に対して諫言するが、宗念寺付近で闇討ちに遭い命を落とす。彼の死が、信太郎の怒りと行動を決定的にする。 松平大学 浜田藩主。 神尾采女を寵愛し、結果として采女の専横を許してしまう存在。 鳥刺し組の男たち 神尾采女の意を受けて、屋敷へ乱入し乱暴狼藉を働く者たち。 「お上の餌鳥刺し」という名目を盾に、反対派を挑発し、罪に陥れようとする。 老番士 建部邸の門番。 信太郎に浜田藩の内情、鳥刺し組の実態、柴野靱負暗殺の事情などを語る。 📚用語集 浜田藩 はまだはん 石見国、現在の島根県浜田市周辺を治めた藩。 石見 いわみ 現在の島根県西部。 永の暇 ながのいとま 主家から永久に暇を出されること。事実上の退身・解雇。 退身 たいしん 主家を退くこと。武士が職を辞すこと。 物頭格 ものがしらかく 足軽などを指揮する武士の役職格。 小姓 こしょう 主君の側近くに仕える若い武士。 御用人 ごようにん 藩政を取り仕切る重要役職。 君寵 くんちょう 主君からの寵愛。 容喙 ようかい 横から口を出すこと。政治に干渉すること。 直諫 ちょっかん 主君に対して直接いさめること。 諫死 かんし 主君を諫め、受け入れられなければ死をもって訴えること。 三代相恩 さんだいそうおん 代々受けた主家の恩。 莨 たばこ 煙草。 煙管 きせる 煙草を吸うための道具。 差料 さしりょう 腰に差す刀。 兼光 かねみつ 名刀の銘。ここでは信太郎が褒美として望む刀。 許嫁 いいなずけ 幼少時などに結婚を約束された相手。 莫逆の交り ばくぎゃくのまじわり きわめて親しい交友。 草鞋を脱ぐ わらじをぬぐ 旅先で宿を取る、身を寄せること。 宗念寺 そうねんじ 作中で襲撃・暗殺の舞台となる寺。 疎林 そりん まばらな林。 雨合羽 あまがっぱ 雨具の合羽。 千段巻 せんだんまき 槍や薙刀の柄に巻かれた補強部分。 柄袋 つかぶくろ 刀の柄にかぶせる袋。 追剥 おいはぎ 旅人を襲って金品を奪う盗賊。 式台 しきだい 武家屋敷などの玄関の一段高い場所。 洗足 せんそく 足を洗うこと。またそのための湯水。 一盞 いっさん 一杯の酒。 展墓 てんぼ 墓参り。 仏間 ぶつま 仏壇を置いた部屋。 灯明 とうみょう 仏前などに供える灯火。 合掌 がっしょう 両手を合わせて祈ること。 朝顔の曲 あさがおのきょく 琴曲。作中では文絵の哀しみと恋心を象徴する。 横目方 よこめかた 監察・警察的な職務を担う役方。 文箱 ふばこ 手紙や書類を入れる箱。 御披見 ごひけん 手紙などをご覧になること。 鳥刺し とりさし 鳥を捕る者。ここでは藩命を盾に乱暴する者たち。 黐棹 もちざお 鳥を捕るため、鳥黐をつけた長い竿。 餌鳥 えどり 鷹の餌にする鳥。 御拳の鷹 おこぶしのたか 主君が飼う鷹。 御触れ おふれ 藩や幕府から出される命令・通達。 焚きつける たきつける 人をそそのかすこと。 糾弾 きゅうだん 罪や不正を問いただすこと。 闇討ち やみうち 暗闇や不意を狙って襲うこと。 鶴ヶ浜 つるがはま 作中で采女の下屋敷がある場所。 別墅 べっしょ 別荘。 酉の上刻 とりのじょうこく 午後六時頃。 戌の下刻 いぬのげこく 午後九時頃。 徒士 かち 徒歩で供をする武士。 六尺 ろくしゃく 駕籠を担ぐ者。 石突 いしづき 槍の柄の末端の金具部分。 差添 さしぞえ 脇差、短刀。 閣討ち やみうち 原文表記では「閣討ち」とあるが、文脈上は闇討ちの意味。OCRまたは底本表記の確認対象。 手簡 しゅかん 手紙。 上封 うわふう 手紙の封の表書き。 自刃 じじん 自ら刃にかかって死ぬこと。 莞爾 かんじ にっこり笑うさま。 皎々 こうこう 月などが白く明るく輝くさま。 #朗読 #山本周五郎 #人情 #作業用BGM #睡眠用朗読

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