蠟人形の館'99 聖飢魔Ⅱ SEIKIMA II

私も含め80年代当時、大半の聴衆に「彼らのデビュー曲」と長年誤認され続け、解散当時までその イメージの払拭に奔走する羽目になった謂わば彼らの「悩みのタネ」の様な存在になってた”蠟人形の館” ですが、解散年を迎え、何と自らニューヴァージョンのシングルとして発表したのがこの”蠟人形の 館'99”です。これには当時かなり驚きました。と同時に「らしいわあ」と納得したことも色濃く憶え ています。極端な二面性、アンビバレンツな要素が同居してるのが彼らであり、そこが個性であり最 大の魅力だと長年思って見て来たからですね。「一般大衆」「お茶の間」に於いては最も有名な曲で あり、現にヴォーカルラインは「歌モノ」と呼んで差支えのない程にキャッチーで綺麗なメロディ、 何より他の初期ナンバーの様に過激なシャウトを要しない、安定した歌唱法が受け入れられた最た る要因なのでしょう。小学校が同じだった当時の友人はメタルだロックだをうるさいからと甚く嫌 ってましたが「この曲だけは好き。聴ける。」と言ってて私を長年考えさせる事になるのですが、た ぶん上記の要因がその理由なのだろうと、後年やっと得心出来たのでした(長年ず~~~~っとこ の曲と他の曲群の違いを考えてました)。リードギターも長官が持ち得るメロディセンスを総動員し て「作曲」されてる為、徹頭徹尾聴き易いナンバーとして仕上がってます。それをこの重低音のドン シャリサウンドでリテイクしたヴァージョンで聴ける時代がやって来たか・・・!と当時興奮した モノです。 演奏自体はアグレッシヴになった分、些かオリジナルよりテンポアップしつつ、第二教典収録ヴァ ージョンと細かな箇所でのアレンジ(編曲)の差異を楽しめます(例えば「だ~れ~も~知~らぬ ぅ~」のパートのバッキングギターのフレーズ等ですね)。尤も、このアレンジの変更はジェイル代 官在籍当時の頃から認める事が出来る事例です。代官脱退直後に発布された、聖Ⅱ初のライブビデ オ「悪魔の黒ミサ」での演奏の時点で既に今に近い形で演奏されてます。この細かな仕掛けを知ら ないうちに打ってくる彼らの曲者感ですよ。こういう所に気付くと「ニヤリ」と出来ますね。 作詞 ダミアン浜田陛下 作曲 ダミアン浜田陛下(当時:殿下) 解散年に当たる1999/4/21発布。これを皮切りに同年大晦日の解散迄の大強行軍を開始します。 謂わば最期の進撃の狼煙です。