【アース製薬 川端克宜】「あいうえお順」でアース製薬を選び、一度は辞表も出した|44年続く同族経営を変え、社長になれた理由【リーダーの器】
※Youtubeに公開されているのは、「ダイジェスト版」です。 ※本動画の無断での切り抜き、編集、再アップロードを禁じます。 ↓フルバージョンは【プレジデントオンライン】で↓ https://president.jp/articles/-/114017 20代の終わり、川端克宜さんは会社を辞めようとしていました。営業で数字を出せるようになり、「他社でもやれる」という手応えを感じ始めていたのです。転職を決意し、会社に辞表も提出しました。 最後に、入社時の直属の課長だった吉村さんに、あいさつの電話を入れます。よほどの覚悟だと察したのか、吉村さんは「お前のことやから、分かった」と受け止めてくれたといいます。ところが、電話を切ろうとしたその最後で、こう言われました。 「お前にはライバルがおらん。花畑の中の花は目立たへんけど、泥沼に咲く一輪の花は目立つやろ」 その一言で、川端さんは決意を翻します。「すみません、辞表を下げてくれませんか」。かっこ悪いと思いながらも、会社に残ることを選びました。この選択が、のちにアース製薬の歴史を変えることになります。 1892年創業のアース製薬は、1969年に経営難で会社更生法を申請し、翌年、大塚製薬に救済された会社です。それから44年にわたって、大塚家が経営を担ってきました。2014年、その大塚家以外から初めて社長に選ばれたのが、当時42歳の川端さんでした。 社長就任はまったく予期していませんでした。前社長の大塚達也氏(現会長)にゴルフの送迎を頼まれ、帰り道にホテルのラウンジへ立ち寄ることになりました。そこでモンブランのケーキセットを前に、突然「お前やってくれよ」と告げられたのです。突然のことで「ハァ?」と返すのがやっと。それが大塚氏には「ハイ」と聞こえたそうです。「もう思考回路が止まりました」と川端さんは振り返ります。 就任直後、すぐに試練がやってきます。1回目の役員会議の議題が、年間純利益の3倍にあたる75億円の「白元」買収でした。経理部門が示した上限は70億円。それに川端さんは独断で5億円を上乗せします。猛反対の中での決断でしたが、フタを開けてみれば上乗せがなければ競り負けていました。 そうして買収した白元の再建を、川端さんは吉村さんに託します。20代の自分を引き留めてくれた、恩人です。居酒屋で打診すると、吉村さんはこう答えたといいます。「もう二度とアース製薬には戻らん。リボンを付けて返したる」。そして、その言葉どおり、見事に再建してみせました。一度は辞めかけた男が、自分を救ってくれた人に、最大の仕事で恩を返したのです。 44年続いた大塚家の経営を、なぜ生え抜きの川端さんに託したのか。大塚達也氏は、その理由をこう語っています。「川端くんが人間的に魅力があった。ライバル企業からも好かれる。決して敵をつくらない。逆に味方にしてしまうのです」。 川端さん自身は、自分のことを「半分は頭が悪いだけ」「あまり深く考える性格ではない」と笑います。35歳で最年少の支店長になって以来、年上の部下と仕事をしてきましたが、「大変だったでしょう」と聞かれるたびに、「大変なのは逆ですよ。年下の上司を持つほうがしんどいでしょう」と返すといいます。常に相手の立場から物事を見る人です。 社長就任後は、「殺虫剤」という呼称を「虫ケア用品」に変え、44年続いた大塚家のトップダウン経営を、現場の自主性を重んじるボトムアップ型へと変えてきました。 今年55歳。当時の大塚会長が社長を退いた年齢に達した川端さんは、すでに次のバトンを誰に渡すかを、真剣に考え始めています。「損得勘定だけで動く人は選べない」。 人を信じ、人に託す――。アース製薬の川端克宜さんが語る「リーダーの器」の正体を、ぜひ動画本編でご覧ください。 0:00 ダイジェスト 1:07 オープニング 2:48 アース製薬 川端克宜社長 4:09 転職を思いとどまらせた上司の一言 9:43 誰にも言えなかった「社長打診」 18:51 社長になる前に遊んどけ 26:16 反対を押し切った「社長の決断」 31:12 恩人を修羅場に送り込んだ夜 34:18 1秒先は誰にもわからない。だから面白い 38:03 損得で動く人はリーダー失格 ◇PRESIDENT Online https://president.jp/ ◇PRESIDENT OnlineのX https://x.com/Pre_Online @Pre_Online #川端克宜 #アース製薬 #星野貴彦 #プレジデント #リーダーシップ #リーダーの器

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