妊婦はねられ死亡、1歳の娘は今も意識なし 「一生罪背負って」遺族の思い 運転の女に禁錮2年6カ月の実刑判決(2026年06月18日)
愛知・一宮市で、2025年5月、妊娠していた31歳の女性が車にはねられて死亡し、おなかにいた女の赤ちゃんに、重い障害が残った事故。 18日、車を運転していた被告の女に下されたのは禁錮2年6カ月の実刑判決でした。 被害者の夫・研谷友太さん: 実刑という形で結果が出たということについては素直にほっとしている。妻と娘には…頑張ったよって報告ができるかなと思います。 5月、1歳の誕生日を迎えた研谷日七未ちゃん。 今も、意識がないままです。 母親の沙也香さん(当時31)は、日七未ちゃんの出産予定を2カ月後に控えた2025年5月、里帰りしていた一宮市の路上で、後ろから来た車にはねられ、死亡しました。 事故の後、日七未ちゃんは帝王切開で取り上げられたものの、脳に重い障害が残りました。 しかし、車を運転していた児野尚子被告(50)に問われたのは、沙也香さんに対する「過失運転致死」の罪だけでした。 日七未ちゃんの父・研谷友太さん: 起訴状を見た時に本当に一切名前が入っていない。これだと娘が何もなかったことにされる。 父親の友太さんら家族は、日七未ちゃんも被害者だとして、「過失運転致傷罪」の適用も求めましたが、検察は「胎児は母体の一部」とする法解釈上、罪には問えないとして適用を断念。 その一方で、初公判の時には、一切出ることのなかった日七未ちゃんの名前と被害の事実を起訴状に追加する「訴因変更」を地裁に請求し、許可されたのです。 裁判で検察側は、「長い間、前方左右を注視せず事故を起こした過失は故意にも当たる」などとして、禁錮3年を求刑。 その上で友太さん側は、被害者参加制度で認められた「被害者論告」として、過失運転致死罪の最高刑・禁錮7年を求める意見を法廷で述べました。 対する、弁護側は「被告は事故直前まで交通法規を守っていた」として寛大な判決を求めました。 そして、18日の判決公判。 裁判長は、児野被告に禁錮2年6カ月の実刑判決を言い渡しました。 裁判長: 被害者に過失は一切ない。我が子を抱くこともできず、この世を去る無念は計り知れない。 また、日七未ちゃんについても「出生後から意識がなく、自発呼吸も不可能な状態で、回復困難な病態が続いている」などと触れた上で「児野被告の刑事責任は重い」として、「実刑に処すべき事案」だと断罪。 執行猶予はつきませんでした。 判決言い渡し後の会見で、友太さんは「執行猶予がついてしまう可能性が高いと個人的には思っていました。結果として実刑になったってことで娘と妻にしっかり報告できるような内容だったことが一番良かった。自然と涙が出た。被告につきましてはしっかり刑を受けていただいて一生罪を背負って生きていってほしいと思います」と心情を明かしました。 FNNプライムオンライン https://www.fnn.jp/

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