【籠の鳥】トリカゴ・ユリカゴ / original song【揺藍歌】

AI音楽 ワルツ 独占欲 窓辺に降りた小さな影 震える羽を見つけた日 冷たい雨を払うように そっと手のひら差し出した ⸻ 風はいつでも気まぐれで 空は優しいふりをする 高く昇れば昇るほど 見えない傷が増えるのに 知らないままで 飛んでゆくから 心配ばかり募ってしまう ⸻ 今日はここで休もうよ 夜は少し冷えるから 朝になればきっとまた 綺麗な声で歌えるよ ⸻ 飛ばなくてもいいでしょう その歌が消えないのなら 遠い空を追いかけなくても ここにも光は降るから 羽の先を整えながら 大丈夫と微笑んだ こんなにも近くにいるのに どうして空を見ているの ⸻ 窓の向こうの青い景色 そんなに眩しく見えるの? 餌も寝床もあるのにまだ 足りないものがあるのかな 羽ばたくたびに 零れる羽根を 拾い集めて箱にしまった ⸻ ほら見てごらん 傷ついた羽は痛いでしょう だから少しだけ ここにいて ⸻ 飛ばなくてもいいでしょう 誰かに追われることもない 嵐の日も凍える夜も 私が全部塞ぐから 羽の先が短くなっても 綺麗だよと撫でていた こんなにも大事にしてるのに どうして空を見ているの ⸻ 鳥は空へ帰るものだと 誰かがそう言っていた だけど帰る場所というなら ここでも同じはずでしょう 温かな毛布も 優しい歌も 眠るための腕もある それでも それでも君は ⸻ 飛びたいのでしょう 傷つくことも知りながら 遥かな空を目指すために 生まれてきたのでしょう 掌から離れた影が 朝焼けへ溶けてゆく 「行かないで」と言えないまま 伸ばした指は届かない ⸻ 窓辺に残る白い羽 拾い上げればまだ温かい 名前を呼ぶより先に いつもの歌が聞こえた気がした