六代目 笑福亭 松喬 / 寝床
今回の落語のマクラを聞きながら昔を思い出しました。 松喬さんは、 一時 常磐津のお稽古をしていたことがあり その浴衣会に まだ幼稚園児の小さな子供たちを連れて、行ったことがあります。 家でも「おがおが おがおが」語ってましたから、門前の小僧習わぬ経を読む、子どもたちも一箇所 覚えてしまいました。 そこに来ると松喬さんと一緒に 可愛い声張り上げて「お〜い取り舵」 子供でも知ってる箇所があるとと浄瑠璃も楽しかったようです。 最初の演目 「夕月船頭」が上がって 次は「戻り橋」をお稽古し始めましたが、 上手くいきません。 松喬さん曰く 演目が悪かったのか 戻ってばかりで先に進めなかったそうで、結局 「戻り橋」は、上がりませんでした。 さて松喬さんは、歌舞伎 能 狂言 人形浄瑠璃 などあらゆる舞台が好きで良く観に行っていました。 お酒を酌み交わしながら楽しく芸談ができる各界の素晴らしい皆さまとのご縁もできました。 そうして 始まったのが「落語と義太夫の会」 出演者は、豊竹呂太夫さん(その当時英大夫さん) お三味線 鶴澤清介さん(落語が、大好き) 松喬さんの三人。 第三回「落語と義太夫の会」の 松喬さんのごあいさつ文を 少しご紹介すると 上方落語は、文楽、歌舞伎に多大な影響を受けています。 特に大阪で育まれた文楽は、戦前までは庶民の誰もが知る芸能でした。 そして今の古典落語の中には、 お客様が、文楽や歌舞伎のストーリーを絶対ご存知だと言う前提のもと作られた演目が多数あります。 例えば落語「牛ほめ」に出てくる「牛のええのは、天角地眼一黒鹿頭耳小歯違(てんかく、ちがん、いちこく、ろくとう、じしょう、はちごう)」この言葉は、菅原伝授手習鑑の「天拝山の段」に出てきます。 また、「質屋蔵」のオチは、この演目を知らないと理解できません。 「お文さん」と「酒屋」もキッカケが大変似ています。 あいさつ文の最後 松喬さんは、こう締めています。 落語も浄瑠璃も「不親切な芸」です。 演者の語ることばや三味線を聴きながら皆様方のイマジネーションでその物語の世界をお作り下さい。 六代目笑福亭 松喬 落語公式チャンネル 今回の演目は 「寝床」 平成10年10月21日 ワッハ上方演芸ホール 第10回松喬独演会より 松喬さん 47歳の舞台で お楽しみ下さい。

六代目 笑福亭 松喬 / 寝床 2

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