おひる 滝本晃司

葉っぱの裏に隠れた蝶と一緒に高い空見上げた ぼくには想いうかべるひとがいて 咽が渇いた 帽子をとって胸にかざすと強すぎる風が吹き抜けた ぼくには想いうかべるひとがいて だからその日は静かに晴れた 真昼のかなたで 砕けて散らかる目をして庭の椅子に腰をおろす 体ばかりが疲れてしまって気持ちとはぜんぜん別の涙が出て 全部ゆがんだ 真昼のかなたで ぼくには想いうかべるひとがいて そして…