照葉樹林 林床の生き物たち

照葉樹林の林床は暗くじめじめしていて不気味である。ザトウムシが細長い足でまわりを探るように歩き回っている。雨あがりの後にはヤスデやダンゴムシ、イシノミなどが活発に動いている。これらの生き物は皆違うグループに属している。ヤスデはムカデなどとともに多足類、ダンゴムシは甲殻類、イシノミは翅をもたない原始的な昆虫である。もしかしたら生物が水中生活から陸上生活へと進化していったのはこんな環境だったのかも知れない。 ミミズガ湿った倒木の上を這っていると見ていたらその後からコウガイビルが追いかけてきてミミズを捕らえた。コウガイビルはヒルではない。淡水に棲むプラナリアが陸上生活をするようになったような生き物である。 オオゴキブリ(豊かな照葉樹林でしか見られない希少な昆虫)、ヤマトシロアリ、カミキリムシの幼虫など朽木を食べる生き物もいる。 ここは暗く不気味ではあるが、不思議な生き物たちがいる魅力的な場所でもある。