NVIDIAはなぜ売られた?好決算の半導体株が総崩れした理由(ASML/TSMC/Palantir)【米国株 #183】
前回はNVIDIAをGPU半導体企業として見ることの限界、そしてGPUを起点にAIファクトリー全体をどう設計し収益化するのかを整理しました。ただ、収録直後にASMLとTSMCの決算が発表され、内容自体は強かったにもかかわらず半導体株が大きく売られるという出来事が起きました。今回はこの決算と株安が何を示しているのかを整理した上で、NVIDIAがGPU販売の先でどのように事業領域と収益機会を広げようとしているのか、Palantirとの連携や量子コンピューターとの関係まで含めて考えます。 ───────────────── ✦ 主なトピック ✦ ───────────────── ✦ 好決算でも半導体株が売られた理由──市場の警戒はどこに向かったのか ✦ 同じ設備投資でも意味はまったく違う──メモリー企業・ASML・TSMCの違い ✦ NVIDIAが積み上げるスタック──Nemotron・NIM・NVIDIA AI Enterpriseとは何か ✦ Palantirとの連携の本質──計算能力を業務価値に変える接続役 ✦ 量子コンピューターとGPUの関係──CUDA-Qが目指す方向性 ✦ NVIDIAの評価に残る歪み──PERと増益率のギャップから見えるもの ✦ 次回予告──フィジカルAIとは何か ───────────────── 🔑 重要ポイント ───────────────── ✅ ASML・TSMCの決算内容自体は強く、先端半導体の需要は引き続き供給不足なほど強いことが確認された。それにもかかわらず半導体株が大きく売られたのは、需要の弱さではなく、これだけ巨額のAI投資が続いて本当に利益として回収できるのかという警戒による ✅ 設備投資の金額の大きさだけを見ればメモリー企業・ASML・TSMCも同じようにAI需要を見込んで投資しているように見える。しかし、メモリー企業にとっては供給競争へ参加するための投資、ASMLにとってはその競争に必要な装置を販売する機会、TSMCにとっては既に存在している製造需要へ対応する投資というように、同じCapexでも意味も利益の生まれ方もまったく違う ✅ NVIDIAはGPU(Blackwell/GB200/GB300)の上に、Nemo(開発基盤)・Nemotron(AIモデル)・NIM(推論マイクロサービス)・NVIDIA AI Enterprise(企業運用基盤)を積み上げている。GPUを売って終わりではなく、AIが作られ、動かされ、企業で使われ続けるところまで自社の収益機会を広げようとしている ✅ NVIDIAとPalantirの連携は単なる販売協力ではない。Palantirは企業や政府が持つ複雑なデータ・権限管理・業務フローをつなぎ、NVIDIAのAIファクトリーが生み出す計算能力を実際の業務価値へ変える接続役になる。AIは作られただけでは収益を生まず、本番業務で使われて初めて経済価値に変わる ✅ 量子コンピューターはGPUの代替ではない。量子回路のシミュレーションや誤り訂正アルゴリズムの探索には現在のコンピューターによる膨大な計算が必要であり、NVIDIAが進めるCUDA-QはCPU・GPU・QPUを組み合わせて使うための開発環境。NVIDIAにとって量子は扱う計算領域をさらに広げるものとして位置づけられている ✅ NVIDIAのノンGAAP予想PERは23倍台とGAFAMの中でも低い水準にある一方、市場が織り込む増益率は53.86%と圧倒的に高い。利益成長率は最も高いのに評価倍率は下から2番目という状態は、GPU販売後に広がる収益機会が市場にまだ十分織り込まれていない可能性を示している ───────────────── 📖 用語解説 ───────────────── ASML(エーエスエムエル)- 半導体製造に必要な露光装置を供給するオランダの企業。顧客の設備投資競争が激しくなるほど装置の受注機会が生まれる立場にある。 TSMC(台湾積体電路製造)- NVIDIAやAMD、ブロードコムなど顧客が設計した半導体を受託製造するファウンドリー企業。自社ブランド製品を販売するのではなく、顧客企業の製造需要に対応する投資を行っている。 Capex(設備投資)- 企業が将来の生産や事業拡大のために投じる投資額。金額の大きさだけでなく、誰が何を増やすために投資しているのかによって将来の収益への意味合いが変わる。 Nemotron(ネモトロン)- NVIDIAが提供するAIモデル。ChatGPTやClaudeのような一般利用者向けに正面から競争するためのものではなく、NVIDIAのGPU上で効率よく動き、企業や政府の本番環境に組み込まれることを想定している。 NIM(ニム)- AIモデルを企業の本番環境に配備するためのNVIDIAの推論マイクロサービス。 NVIDIA AI Enterprise - 企業がAIを本番環境で安全に運用し続けるためのNVIDIAの基盤。 Palantir(パランティア)- 企業や政府が持つ複雑なデータ・権限管理・業務フローを扱い、AIを実務で使える形へ落とし込む企業。NVIDIAとの連携により、AIファクトリーの計算能力を実際の業務価値へ変える役割を担う。 CUDA-Q(クーダキュー)- CPU・GPU・QPU(量子演算装置)を組み合わせて使うためのNVIDIAの開発環境。 PER(株価収益率)- 株価が1株当たり利益の何倍まで買われているかを示す指標。割高・割安の目安として使われる。 ───────────────── ⏱ タイムスタンプ ───────────────── 0:00 オープニング・今回の論点整理(ASML/TSMC決算を受けて) 0:56 ASML・TSMCの決算内容は強かったが、半導体株は急落 1:31 市場の警戒は需要ではなく「投資回収できるか」に移った 2:23 同じCapexでも意味はまったく違う(メモリー企業/ASML/TSMC) 5:39 NVIDIAが積み上げるレイヤー──Nemotronとは何か 6:52 NIM・NVIDIA AI Enterpriseとスタックの全体像 9:13 GPUを起点に広がる収益ポイント 10:51 Palantirとの連携の本質──計算能力を業務価値に変える 13:16 量子コンピューターはGPU代替ではなく外延拡張(CUDA-Q) 14:47 NVIDIAの評価に残る歪み──PER23倍・増益率53.86% 17:38 まとめ──NVIDIAをGPU企業として見ることの限界 19:19 次回予告──フィジカルAIとは何か ───────────────── 当動画は2026年7月21日に収録しています。 #米国株 #NVIDIA #エヌビディア #ASML #TSMC #Palantir #パランティア #半導体株 #AI投資 #量子コンピューター #CUDA #大島和隆 #FundGarage #米国株投資 #株式投資 #投資初心者 #資産運用 ★動画内資料はこちらからダウンロードいただけます。 https://s20.kabu.co.jp/Members/TradeT... ※Microsoft Edgeでダウンロードをお願いします。 === ・本セミナーは、情報提供を目的としており、特定の商品の推奨や売買に関する断定的判断の提供を目的とするものではありません。 ・当セミナーにおいて、信用取引、先物・オプション取引や外国為替証拠金取引(FX)を含む当社取扱商品の勧誘を目的とした商品説明やご案内等、および証券口座開設のご案内をさせていただくことがあります。 ・三菱UFJ eスマート証券のお取扱商品へのご投資の際は、各商品に所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。各商品等は価格の変動、金利の変動、為替の変動等により投資元本を割り込むおそれがあり、また商品等によっては投資元本を超える損失(元本超過損)が生じるおそれがあります。 ・各商品の手数料等は、商品、銘柄、取引金額、取引チャネル等により異なり多岐にわたるため、具体的な金額または計算方法を記載することができません。手数料等の詳細は、当社ホームページ( https://kabu.com/cost/ )をご覧ください。手数料等には消費税が含まれます。 ・当社お取扱商品の手数料等およびリスクの詳細については、契約締結前交付書面、上場有価証券等書面、目論見書、約款・規定集および当社ホームページの「ご投資にかかる手数料等およびリスクについて」( https://kabu.com/company/pressrelease... )や取引ルール等をよくお読みの上、投資の最終決定はご自身のご判断と責任でおこなってください。 ご意見、ご感想はこちらまで [email protected] 【商号】三菱UFJ eスマート証券株式会社 【金融商品取引業者登録番号】関東財務局長(金商)第61号 【銀行代理業許可番号】関東財務局長(銀代)第8号 【電子決済等代行業者登録番号】関東財務局長(電代)第18号 【加入協会】日本証券業協会/一般社団法人金融先物取引業協会/一般社団法人日本STO協会/一般社団法人資産運用業協会/一般社団法人第二種金融商品取引業協会(加入順)

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