闇夜の帳、朝露に消ゆ

ねぇ 花びらが風に舞うたび 誰かの笑顔を思い出すよ 昨日まで隣で笑ってた声も 季節が変われば遠くなる 私の鼓動も 砂時計みたいに 音もなく零れていくから 抱きしめた温もりだけは どうか消えないでいて 朝焼けは綺麗すぎて 少しだけ悲しくなる 終わることを知ってるから こんなにも愛しいんだね この命も いつか風になる それでも私は歌うよ あなたが笑ってくれた日々を 星は堕ちても 空は明ける 涙はやがて 海へ還る 「またね」が叶わない世界でも 私はあなたを忘れない 闇夜の帳(とばり) 朝露に消ゆ 街灯が照らす帰り道 影だけが私についてくる 人は強いふりが上手で 心はガラスより脆いね 咲き誇る花でさえ 散る日を選べないように 私たちも ただ精一杯 今日という一日を生きるだけ 咲き誇る花は散るためじゃなく 今を咲くため 風に揺れていた 「さよなら」は終わりの言葉じゃなく 誰かを愛した証だから この命も いつか風になる それでも私は歌うよ あなたが笑ってくれた日々を 星は堕ちても 空は明ける 涙はやがて 海へ還る 「またね」が叶わない世界でも 私はあなたを忘れない 闇夜の帳(とばり) 朝露に消ゆ 何百年続く国も誰かの名も 時の川に溶けてゆく 憎しみも 栄光も 最後は静かな風になる だから今だけは あなたの名前を呼ばせて 消えてしまう運命(さだめ)の中でも 私は今日を抱きしめて歩いて往く 儚さを知った あの日からずっと 「当たり前」なんて言葉は蜃気楼 一秒ごと削れていく心 誰もが明日を保証されないなら 今日の「ありがとう」が未来への花 壊れることさえ 命の証明 だから笑う 涙ごと抱いて 人も想いも 夢も泡になる それでもこの胸の奥で 確かに生きた記憶は光る 散る桜にも 燃える夕陽にも 終わりがあるから美しい あなたと過ごした 一瞬だけが 私の永遠になってゆく 闇夜の帳(とばり) 朝露に消ゆ いつか私も 風になるけれど その日まで精一杯 誰かを愛して歌いたい この世界が儚いからこそ 今日という奇跡を抱きしめて 闇夜の帳(とばり) 朝露に消ゆ 朝露は消えても 空はまた青くなる 私が消えても 誰かの心に 一滴の歌が 残りますように