Ryuichi Sakamoto - thousand knives (live_2009_10_7) tutorial for 2 pianos

‣ Original recording:    • thousand knives (live_2009_10_7)   ‣ DVD (playing the piano europe 2009): https://commmonsmart.com/products/rzb... ‣ The arrangement that this performance was based on: https://www.amazon.co.jp/dp/B003URRN96 Tempo: 104bpm (same as BGM, /05, and 2009 versions) 2009年ヨーロッパツアーにおけるベルリン公演の演奏です。ご本人曰く「天から何か降りてきた」という、神がかり(笑)的な演奏です。あらゆる教授の演奏の中でも、この鬼気迫る演奏が一番好きなので、がんばってMIDI採譜してみました。 千のナイフはアルバム『/05』では連弾用のアレンジでしたが、こちらは2台ピアノのための別アレンジです。実は曲構成だけでなくリズムやハーモニーも結構違います。画面上段が自動演奏ピアノ(ヤマハDisklavier)、下段が教授による生演奏です。このライブ演奏の元となったスタジオ録音版は、海外盤の2枚組CD『Playing The Piano / Out Of Noise』に収録されています。 今回の採譜においても、Audio-to-MIDIアプリのFallingNoteAppとAI-MIDIが大活躍してくれました。まずライブ音源のWAVを両アプリに投げてMIDIに変換しますが、どうしても大量の誤認識が含まれるのでそれをLogicでの手作業により除去します。和声的な誤りは/05の公式楽譜も参考にして校正しました。一番大変だったのは2台ピアノの割り振り。教授がガンガン弾きまくってる音数の多い部分は2台分の音が完全に一体化してMIDIノートがお団子状態になっているので、それをなんとか目と指と想像力を駆使して解きほぐしました。AIのおかげで作業の8割くらいは自動化できますが、それでも人力作業に合計30時間以上かかっています。ちなみにこの曲はテンポが一定なので、DAWを104bpmに合わせてリージョンを縮めると小節線がピッタリ整合します。ライブ演奏のMIDI transcriptionでキレイに小節が合うと嬉しいですね。画面左の小節番号と追っていけば、教授がクリックを聴きながら演奏していたことが視覚的にもよく分かります。これを更にクオンタイズすればMIDIから楽譜へキレイに変換できるはずなので、試してみようと思います。 余談。イントロから鳴る16分の打ち込みフレーズは、おそらく教授がデジパフォにリアルタイム入力したnoteをコピペして作ったであろうシーケンスです。つまりディスクラビアを動かした教授謹製のMIDIデータの段階では本来、note onタイミングやdurationがもっと整然と揃っていたはずなのです。そのキレイなデータが自動機械のソレノイドを通じてピアノ弦の物理振動に変化し、それが会場の空気を伝達してリバーブという尾ひれがついた音響となり、それがマイクで録音されWAVとしてリリースされ、そのファイルが私のPC上でAIによりrecognizeされた結果、あたかも意図的にhumanizeされて微妙にタイミングやvelocityがズラされたMIDIデータのように出力されたわけです。この果てしなく迂遠で非人為的な「人間化」作業を、機械学習で鍛えられた識別系AIが行っている様子は、端的に言ってとてもhumanな現象です。 Software: FallingNoteApp, AI-MIDI, Logic Pro 11, SeeMusic, Pianoteq 8 (pedal animation), FinalCutPro Plugin: VSL Synchron Piano - Yamaha CFX (Intimate Room-Mix) [VolumeMax, Reverb -9, +AdLimit only] #ryuichisakamoto #坂本龍一 #thousandknives #千のナイフ #pianotutorial synthesia pianoroll score sheet music 楽譜