【朗読】山本周五郎アワー『末っ子』【作業・睡眠用朗読】読み手/発行元丸竹書房
1957年(昭和32年)10月 『オール読物』掲載作品 部屋住みの厄介者、兄や姉たちにやっかまれている 辛抱しいしい、二十数年をすごしてきた いずれは御家人株をかって、独立を と、得意の嗅覚で、古道具の目利きに精を出す 出自にしばられながらも、最後は好きな道にはばたいていく青年の姿をさわやかに描いた山本周五郎の滑稽譚 お聞きください。 □あらすじ 七千二百石の旗本・小出家の末っ子、平五。 一族からは「甘ったれ」「気ごころの知れない男」と見られていたが、彼の胸には、部屋住のまま生きることへの恐れと、自分の力で道を拓こうとする強い決意があった。 幼い頃から饅頭や古着、古道具を売って金を蓄え、やがて骨董を見る目を磨いていく平五。 ある日、貧しい浪人の娘・みのが手放した短刀が、思いがけず名刀・正宗であると判明する。 家名か、金か、恋か、誇りか。 “末っ子”と軽んじられた若者が、ついに自分の人生を選び取る――山本周五郎が描く、痛快で温かな自立の物語。 ■登場人物紹介 📗小出平五 本作の主人公。小出家の三男で末っ子。二十四歳。 一族からは甘ったれ、ひねくれ者、末子らしい頼りなさを持つ男と見られているが、実際には観察眼が鋭く、自立心も強い。幼い頃から金を蓄え、御家人株を買って独立することを考えていた。のちに道具屋として生きる道を選ぶ。 📗小出玄蕃 平五の父。七千二百石の旗本。 家名と武士の面目に強いこだわりを持つ。骨董好きだが、鑑識眼には虚栄が混じる。平五の商人的な行動を恥と見なし、ついには勘当を言い渡す。 📗いつ女 平五の母。 平五を「末っ子だから甘やかしてはいけない」と思い、厳しく育てた。しかしそのため、平五は一度も甘えさせてもらえなかったと感じている。 📗敬二郎 平五の長兄。 家を継ぐ立場の人物。平五に厳しく、末っ子の甘ったれと見ている。父と同じく、武家としての体面を重んじる。 📗杢之助 平五の次兄。木下家へ養子に入っている。 平五とは昔から仲が悪い。養子先での暮らしに不自由を感じているらしく、平五から皮肉を返される。 📗くに 平五の次姉。米良家へ嫁いでいる。 きょうだいの中では平五にもっとも近く、好意的に見ている人物。平五は彼女の夫・米良平左衛門に金を預けている。 📗米良平左衛門 くにの夫。平五の理解者。 落ち着いた人物で、平五の本質を比較的よく見抜いている。終章では、平五が結果的に自分の道を成功させたことを語る。 📗新庄主殿 玄蕃の弟で、平五の叔父。 養子に出たが貧乏暮らしをしている。気が弱く、親族の席でも末席に小さくなっている。平五は彼に同情しつつも、もどかしく思っている。 森助三郎 平五の従兄弟。聖坂学問所で会う若者。 学問はできるが、平五からは虚栄心の強い人物と見られている。本阿弥筋の鑑定家・多賀勘右衛門が寄合に来たことを平五へ知らせる。 清兵衛 古道具屋「清鑑堂」の主人。 平五の商才と目利きを高く買っている。平五に「侍をやめて道具屋になれ」とすすめる。細江みののことも知っており、平五の恋心を察している。 細江みの 貧しい浪人の娘。十八歳。 母と二人暮らし。家財を清鑑堂へ売りに来るうち、平五と出会う。平五と互いに惹かれ合っているが、母の反対もあり、すぐには結ばれない。 細江しのぶ みのの母。 病身ながら誇り高い武家の女性。貧窮しても家柄の誇りを失わず、道具屋になる平五へ娘を嫁がせることを拒む。 多賀勘右衛門 京の本阿弥筋に連なる刀剣鑑定家。 新庄主殿が持ち込んだ短刀を見て、正宗の真作である可能性を見抜く。 ■用語集 📗柳生 やぎゅう。柳生流。江戸期の代表的な剣術流派。 📗部屋住 へやずみ。家督を継がず、独立もしていない武家の次男・三男などが実家に留まっている状態。 📗小普請 こぶしん。江戸幕府の役職・身分区分の一つ。役についていない旗本・御家人などを指す場合がある。 📗内福 ないふく。表向きよりも実際には暮らし向きが豊かなこと。 📗縹緻 きりょう。顔立ち。器量。 📗嘲弄 ちょうろう。あざけり、からかうこと。 📗骨董 こっとう。古い美術品・道具類。作中では平五の商才と父の虚栄を象徴する重要な要素。 📗道具屋 どうぐや。古道具や骨董を扱う商人。 📗清鑑堂 せいかんどう。清兵衛の古道具屋。平五が目利きと商売の勘を磨く場所。 📗屑屋 くずや。古物・廃品などを買い集める商人。 📗二束三文 にそくさんもん。非常に安い値段。ほとんど価値がないこと。 📗長押 なげし。和室の柱と柱をつなぐ横木。平五が金を隠していた場所。 📗御家人株 ごけにんかぶ。御家人の身分・家格を取得するための株。作中では平五が独立するための目標。 📗白鞘 しらさや。装飾のない白木の鞘。刀剣保存用の拵え。 📗なかご。刀身の柄に入る部分。鑑定上、重要な箇所。 📗刃文 はもん。刀身に現れる焼き入れの模様。 📗地鉄 じがね。刀身の鋼の肌合い。 📗相州物 そうしゅうもの。相模国の刀工の作風。正宗・貞宗などの名刀に関わる。 📗貞宗 さだむね。相州伝の名工。作中では短刀を「伝貞宗」と見せかけようとする。 📗正宗 まさむね。五郎正宗。日本刀史上最高峰の名工の一人。物語の転換点となる短刀の作者とされる。 📗本阿弥 ほんあみ。刀剣鑑定の名家。作中では鑑定家筋の権威を示す。 📗折紙 おりがみ。刀剣・美術品などの鑑定書。ここでは正宗の価値を保証する証明。 📗辻駕籠 つじかご。街頭で客を待つ駕籠。現代のタクシーに近い。 📗永代扶持 えいたいふち。代々支給される扶持米。武士身分の安定した生活を象徴する言葉。 ■この動画の目次 0:00 末っ子 一 8:41 末っ子 二 16:46 末っ子 三 24:55 末っ子 四 34:20 末っ子 五 37:26 末っ子 六 46:10 末っ子 七 54:44 末っ子 八 1:02:56 末っ子 九 1:18:12 末っ子 十 1:28:32 末っ子 十一 #名作 #短編 #山本周五郎 #朗読 #小説 #AudioBook #七味春五郎 #睡眠導入 ーーーーー丸竹書房ホームページはこちらーーーーー わたくしのつくった個人出版社であります。 ■https://marutakesyobou.com/ わたしの本です ■https://amzn.to/38g4RoI ■https://amzn.to/2vji2Xe ------------------------- ■青空文庫、山本周五郎作品他、著作権きれた文芸多数 https://www.aozora.gr.jp/

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