「花嫁は、ここにいる」川へ沈められた下女が祝言の日に戻ってきた。半分の桜櫛が偽花嫁の罪を暴いた|民話|江戸時代|江戸朗読|昔話
#民話 #江戸時代 #江戸朗読 祝言の日、播磨屋の門前には紅白の幕が張られ、近江屋から迎えの行列が到着していました。 本来、近江屋へ嫁ぐはずだったのは、下女のお澄。 けれど播磨屋の主人・彦右衛門は、人々の前でこう告げます。 「お澄は身分違いの縁を恐れ、昨夜姿を消しました。娘の千鶴が、代わって嫁ぎます」 白無垢に綿帽子をかぶった偽の花嫁。 人々は、家の名を守る千鶴を褒めました。 しかし若旦那・新之助だけは、目の前の花嫁に違和感を覚えます。お澄なら緊張すると右手の親指を袖へ隠す。けれど目の前の女には、その癖がありません。さらに、新之助が贈った赤い組紐も見当たりませんでした。 その時、浪花屋の幟を掲げた一団が門前へ現れます。 先頭に立っていたのは、上方随一の大商人・惣右衛門。 その後ろから、額に白布を巻き、足を引きずる若い女が進み出ました。 「川へ沈められ、死んだことにされた娘を連れてまいった。花嫁は、ここにいる」 戻ってきたのは、お澄でした。 彼女の手には、柳橋で落ちた珊瑚の簪。 そして、千鶴の右袖から裂けた絹布。 裂け布を千鶴の袖へ合わせると、模様も糸目もぴたりとつながりました。 さらに、お澄が肌身離さず持っていた半分の桜櫛。 浪花屋に残されていたもう半分の櫛。 二つを合わせた時、一輪の桜が元の形へ戻ります。 身寄りのない下女と蔑まれていたお澄は、実は十八年もの間、浪花屋惣右衛門が探し続けていた一人娘・澄乃だったのです。 けれど新之助は、お澄の身分が明らかになっても、態度を変えませんでした。 「私が妻に望んだのは、浪花屋のご息女ではない。誰にも名を知られぬ頃から、人のために己の飯を差し出していた下女のお澄だ」 人の縁を奪おうとした偽花嫁。 家柄だけを見て人を測った者たち。 そして、下女として働いていた頃から優しさを失わなかったお澄。 半分の桜櫛が真実をつなぎ、偽りの白無垢を引き剥がす江戸人情の昔話を、ぜひ最後までお楽しみください。 #歴史 #江戸朗読 #昔話 #民話 #日本昔話 #江戸人情怪異ばなし #スカッとする話 #泣ける話 #感動する話 #因果応報 #朗読 #聴き流し #花嫁 #下女 #偽花嫁 #桜櫛 本動画に登場する人物や出来事、風景はフィクション、またはAIによって制作されたものです。 この動画は、前向きなメッセージをお届けし、視聴者の皆さまに気軽に楽しみながら内容を理解していただくことを目的としています。 • ✨ 聴く「江戸人情怪異ばなし」|枕元で楽しむ江戸の昔話

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