聖者の日々 - FROG(沖井礼二ソロ・プロジェクト)

from "Caricature" Music and Lyrics;沖井礼二 Vocal;青野りえ 再生リスト→   • Playlist   名前などあって無いような一人の男 日付など彼にはなんの意味をも持たない ブルーに塗りつぶされた毎日を過ごし 日曜の夜にはもっとブルーになる しかし彼は多くを考える事もなく言うのだった 「まあこんなもんさ。別に文句はない。 缶ビールがあればいいんだ。俺の友達さ。」 そんなある日、彼のポストに一通の手紙が届いた 差出人の名前は無かった 冷蔵庫から缶ビールを取り出しながら 彼はナイフも使わずに封を開けた どうせ何かの勧誘状だろう しかし彼はその手紙を読んでひとしきり笑った後 胃袋にビールを流し込んで寝てしまった 月日は流れ、とうとう彼の人生に最期の日が訪れた 老人はその生涯を振り返るが 何一つ特別な事はなかった あの奇妙な手紙以外は 誰の悪戯だったのだろう? そもそも本当にそんな手紙があったのだろうか? 老人は最後にもう一度笑うと 満足して目を閉じた 冴えない毎日に生きる男 きっとこのまま冴えない日々を送るのだろう かつては冴えない少年だった そんな彼がある日受け取った一通の手紙 そこにはしかし、こう書いてあったのだった 「あなたはこのたび、世界の王者に認定されました。 あなたこそは選ばれし人類の王者です。」