水たまりリフレクション

新品のスニーカー 避けて歩いたアスファルト モノクロの街を 見下ろすみたいに 急ぎ足の信号待ち ノイズ混じる呼吸 誰かの背中ばかり 追いかけていた 「変わりたい」なんて 言い尽くした 雨上がりの気配が 足元で揺れてる 歪んだ空と 滲む境界線 まだ名前のない 景色の途中 水たまりの中 もうひとつの街 逆さまのビルと 知らない私 つま先がそっと 世界を崩してく 跳ねたしずくが 空へ戻っていく 鏡合わせの 水たまりリフレクション スクロールしてく 誰かの世界 溜息ひとつで 画面を閉じる夜 本当の空の色 忘れていたこと 少しだけ痛いくらい 気づき始めてる 曇り空さえも 裏返せるなら 足元に広がる やけいのキャンバス 一歩だけ先へ 名前をつけずに 濡れた地面に 空が戻っていく 水たまりの中 未来が揺れてる 拾い上げた光 手のひらでほどける つま先立ちのまま 境界を越えて 滲んだ世界が 少しだけ晴れる 鏡あわせの 水たまりリフレクション 昨日までの足跡 雨に溶けていく 白紙みたいな地図 ここからでいい 歪んだままでも 映るならそれでいい それがわたしなら 十分だと思った 水たまりの中 もうひとつの私 笑ってる顔が 少しだけ眩しい つま先でそっと 明日を踏み出 跳ねた光が 空へ散っていく 鏡合わせの 水たまりリフレクション ______________________________ words/you music/you 6月シリーズ第4弾です 水たまりの反射をテーマにしました