サーカスの日 たま

いまここにあるこんなふうな空気を粉にして水にとかして 2人ですっとんきょうな顔のままで 黙ったままで飲みほして 目かくしの遊びをはじめる 雨ふりの一日のように夢はいつまでも無口で 映画館にはぼくらしかお客が1人もいなくて 市営駐車場には今日サーカスがやってきて あなたの向こうの背中の向こうの 空はなぜあんなに青い色をしているの? ぼくらは何をして どこへ消えていくんだろう どこからきたの 今目の前いっぱいにひろがる星たちよ ねぇ 暑くないの? 寒くないの? 悲しくならないの? ざわめきにふるえが止まらなくて こわくないの? 真夜中の公園で鳴いていた 蝉の声を思い出している 眠れない夜の僕らの頭の中でおんなじように眠れないでいる ずっと泣き続けている TVのチャンネルをいつまでもくるくる回し続ける 見たいもの知りたいものなんてひとつもないのに こんなに寒くても凍りつかないこの星の この夜をながれる時 あなたの向こうの背中の向こうの この世の果てみたいな色をしている風景はなぁに?